BIOGRAPHY
- RECENTLY
- 2023
- 2022
- 2021
- 2020
- 2019
- 2018
- 2017
- 2016
- 2015
- 2014
- 2013
- 2012
- 2011
- 2010
- 2009
- 2008
- 2007
- 2006
- 2005
- 2004
- 2003
- 2002
- 2001
- 2000
- 1999
- 1998
- 1997
- 1996
- 1995
- 1994
- 1993
- 1991
- 1990
- 1988
1997
-
12th シングル『HOWEVER』発売
1997.08.06
12th シングル『HOWEVER』発売
c/w I'm yours
オリコン・チャート初登場1位獲得 (8/18付)REVIEW
「HOWEVER」は、ニューヨークっぽいハネたリズムにストリングスやオルガンをあしらったオシャレなアレンジのナンバー。優しさと激しさを同時に感じさせるボーカルも聴き応え十分だ。c/wは、“GLAY流サイバー・ロック”。トーク・ワウを使ったノイジーなギターや、16ビートの上でグルーブしまくる派手なベースがカッコいい。
GiGS
待望のニューシングルは、愛する人への想いを情感たっぷりに歌った、感勤的なラブバラード。ラストに向かって、ゆっくりと盛り上がっていく、ドラマティックなメロディーがとっても印象的だ。
Wink Up
スピード感とビート感を兼ね備えたポッブ・センスが、GLAYのイメージにもなっているようだが、このシングルM-1での彼らは、今までとはちょっと違うミドル・テンポのレゲエのリズムを取り入れることによって、新たな方向性を示したGLAYサウンドがここにある。M-2は70年代初期ふうの16ビートで、おもしろい味付けが効いている
ロッキンfMEMBER'S COMMENT
--ハードな前作から一転した感のある今作はどんな状況で出来たんですか?
TAKURO「ロンドンのSUGIZOさんちで留守番してるときに書いた曲ですね。」
--4月の長い休みに行ったロンドン?
TAKURO「そうそう。10日ほどロンドンにいて、最初はJIROもいたから同じホテルに泊まってたんだけど、でもJIROが帰っちゃって。なんか宿代もったいねえよなって。俺も引き払っちゃって。すぐNYに行くことになってたから、SUGIZOさんちで留守番でもさせてもらおうと(笑)。それでNYではアレンジを色々考えてたら、なんか自然にこんな曲になってた。」
--このミディアム感というのは、「ロ唇」がハードだったから…と、敢えてそうしたわけではなく自然に?
TAKURO「うん、何でもよかったんじゃないの?いい曲であれば。」
HISASHl「そう。"ロ唇"があった後だったから、俺は何が来ても不思議じゃなかったし」TERU「でね、GLAY始まって以来初めて、TAKUROがちゃんと形にして持ってきた曲なんですよ。これ。」
--というのは?
TAKURO「歌詞があった(笑〉」
--時間が沢山あったから書けた?
TAKURO「そう。NYで10日も何もすることなくってさ、しかも淋しくてさ(笑)。そうなったら詞も書くし、"なんとかをブッ倒せ"って詞にもなんないわな(笑)」
--この愛にあふれた詞というのは、淋しかったが故の産物?
TAKURO「あのね、歌っていうのは気持ちが問題であって、字づらっていうのは関係ないって思うんだよね…ていうか、別れたからって別れの歌ばっかり書いてたんじゃ、アルバム1枚なんて成立しないじゃない?要は気持ちを曲に込めるってことだけが問題。聴いてもらって"ハッピィな歌なんだろうな"とか思われても、そこには理由なんてないんだよ。なんで“HOWEVER”ってタイトルか? そんなのにも理由はないの。俺の気持ちがそうだったってだけで。だから、俺が幸せ だったか淋しかったかどうかってのは、歌とは別モンかもしれない。」
--状況が歌になるわけではない…と。
TAKURO「そう。状況説明のために書くものじゃないもん、歌ってのは。だから、"なんとなく人恋しいからこんな歌になった"としか言えないかも。」
B-PASSEPISODE
■公開録音も実施
発売の10日後、スペイン坂のTOKYO-FMにTERUとTAKUROが登場。この時点で100万枚は突破。渋谷には1000人のファンが詰め掛けた。
公開放送に1000人
人気ロックパンド「GLAY」のボーカルのTERUとギターのTAKUROが23日午後、東京・渋谷のTOKYO FMスペイン坂スタジオで同局の音楽番組「カウントダウン・ジャパン」に生出演した。最新曲「HOWEVER」が同番組のチャート1位になり出演した。スタジオ周辺には放送8時間 前の午前5時からファンが集まり、本番開始には約1000人が行列を作った。混乱を避けるため、ファンは約20人が一組となり1分間隔でスタジオ内部を見学。全国ツアー中で大忙しのTERUは「今冬はスノーボードがしたい」と話した。10月1日には初のベストアルバムを発売する予定だ。( 日刊スポーツ )
GLAY早朝の渋谷をジャック TOKYO FM公開生放送に千人
ロックバンド・GLAYのボーカルTERUとギター・TAKUROが23日、東京渋谷区のTFMスペイン坂スタジオで行われたTOKYO FM「カウントダウン・ジャパン」の公開生放送に出演。6日発売のニューシングル「HOWEVER」が120万枚を突破、25日付オリコンでも初登場以来一週連続一位を確定している人気者とあって、熱心なファン約1000人が朝5時から会場を取リ囲み、ニ人が登場するや「キャー!!」と大騒き。10月1日にはべストアルバム「REVIEW~BEST OF GLAY」をリリース予定。現在進行中のアリーナツアーも完売するなど勢いは衰えそうもない。
( デイリースポーツ ) -
札幌ペニーレインでシークレットライブを実施
1997.09.04
-
『GLAY ARENA TOUR '97 ~HIT THE WORLD September~』スタート
1997.09.14
9月13日 国立代々木競技場第一体育館 SET LIST A
9月14日 国立代々木競技場第一体育館 SET LIST B
9月19日 名古屋レインボーホール SET LIST A
9月20日 名古屋レインボーホール SET LIST B
9月24日 大阪城ホール SET LIST A
9月25日 大阪城ホール SET LIST BINFORMATION
SET LIST A
1. 口唇
2. HIT THE WORLD CHART!
3. More than Love
4. 月に祈る
5. 春を愛する人
6. ずっと2人で…
7. HISASH Solo~Cynical
8. 週末のBaby talk
9. BELOVED
10. グロリアス
11. SHUTTER SPEEDSのテーマ
12. 彼女の"Modern…"
13. ACID HEAD
14. HOWEVER
アンコール
1. HAPPY SWING
2. 生きてく強さ
3. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス(9/24はカット)
4. BURST
SET LIST B
1. 口唇
2. More than Love
3. 生きてく強さ
4. Freeze Mv Love
5. a Bov~ずっと忘れない~
6. 軌跡の果て
7. HISASH Solo~Cynical
8. 週末のBaby talk
9. BELOVED
10. HIT THE WORLD CHART!
11. SHUTTER SPEEDSのテーマ
12. ACID HEAD
13. グロリアス
アンコール
1. I'm yours
2. KISSIN'NOISE
3. 彼女の"Modern…"
4. HOWEVER
アンコール2(9/25 大阪城ホール)
1. BURSTREVIEW
国立代々木競技場第一体育館
コンピュータ・グラフィックスによって描かれた、赤い髪を立たせたJlROは空飛ぶバイクで、TシャツでおなじみのネコになったHISASHIはJIROのバイクにタンデムで、なぜかカラスになったTAKUROは自分の翼で、スクリーンの中で光輝いているスタジアムを目指す。アップになったそれぞれのキャラクターが実物の顔になると同時に、HISASHIがステージの奥から、JIROがステージ下手に伸びた花道から、TAKUROが上手の花道から姿を現した。そし て最後のキャラクターがTERUの顔に変わったとき、「口唇」がスタートし、眩いばかりのライトに照らし出されたステージのセンターにはTERUが立っていた。「今日は最後の夏祭り。思い切り楽しんでくれよ!」 こんな奇想天外なオープニングでスタートした“HIT THE WORLD September"は、ニュー・アルバムを引っ提げたツアーといった特別なテーマがなかった代わりに、昔からのファンも新しいファンも一緒になって楽しめる大騒ぎのお祭リライヴだった。2曲目には早くも「More than Loue」が飛び出してアンコールと間違いそうなぐらいの盛り上がりを見せ、続く「生きてく強さ」や「Freeze My Love」のステージと客席との一体感も前半とは思えないほどすごかった。「みんなが支えてくれるからこそ、こうやって楽しいときを過ごせてるんだと思います。そういう思いがいっぱい詰まった曲があるんで、それをやります」そんなMCで始まった「a BOY ~ずっと忘れない~」と「軌跡の果て」は、TERU、TAKURO、HISASHI、JIROのファンに対する深い愛情を広い代々木第一体育館の隅々にまで届けていた。 ステージ所狭しと駆け回ってファンを煽ったHISASHIのソロから「Cynical」を挟んでの「週末のBaby Talk」もこのツアーの見せ場のひとつ。ビデオ・カメラを使ってメンバー紹介をしたTERUがそのまま楽屋を公開するというサービスにファンは大喜び。そのお返しとばかりに、突然床から飛び出してステージに戻って来たTERUの提案で始まったファンのウェーブは大きな波が起きていた。「それじゃあ、この体育館をライヴハウスにしようか!派手に行こうぜー」。「BELOVED」でクール・ダウンした後は、TERUのMC通リハード・チューン3連発。「HIT THE WORLD CHART!」ではTAKUROとHISASHIがそれぞれ上手と下手の花道にダッシュし、「SHUTTER SPEEDSのテーマ」ではJIROがヴォーカルを取り、「ACID HEAD」ではファンが一斉にジャンプして床を揺らし、代々木第一体育館はライヴハウス以上の熱気に包まれた。そして「グロリアス」で本編 が終了するものの、ヒート・アップしたファンは納得するわけがない。鳴り止まないアンコールの拍手はTERU、TAKURO、HISASHI、JIROを再びステージに呼び戻した。「本当にありがとう。最高に楽しい夜が過ごせました。みんなが俺たちの曲で元気になってくれる限り(GLAYを)やって行きたいと思います」「I'm yours」、「KISSIN, NOISE」、「彼女の“Modern…”」、「HOWEVER」という新旧取り混ぜたアンコールで大騒ぎのお祭リライヴを締め括ったGLAY。「灰とダイヤモンド」「SPEED POP」「BEAT OUT!」「BELOVED」という過去4枚のアルバムの集大成と言える今回のツアーを終えた今、彼らはどこへ向かうのだろう。最後にスクリーンに映し出された“SEE YOU SOON”という言葉を信じて待つことにしよう。
ロッキンfMEMBER'S COMMENT
ARENAツアー終了後のインタビュー
--そして、"HIT THE WORLD September"。
HISASHI「本編のツアーと一緒だったよ。」
JIRO「そうだよね。でもライヴハウスが始まって、楽しくなっていったってのはあるかな。高校生をステージに上げたりして。俺、実は、そのちょっと前にhideさんのライヴのビデオ観てカッコいいなあって思ってて。お客さんがステージに上がったりして自由で、ホールをライヴハウスに変えててさ。もの凄くいいなあって感じたんだよね。そんな影響も正直あった。」
--こうして振り返ると、企画段階ではGLAYサイドで作っていたものが、実際のライヴになると、当然のことだけどお客さんの影響というのがいい方にも悪い方にもリアルに出てきてライヴが成立してた気がする。
TERU「うん、それがGLAYのライヴだから。すごいテンション上がって最高だなって思ってても、たった1人が写真撮ったせいでブチって切れたり。」
TAKURO「俺と同い年位のヤツが、"HOWEVER"の後であくびしたことがあって。でも、それすらもかわいく思えて。いちいち左右されるなんてプロじゃないって言う人もいるかもしんないけど、でも俺らは、そうやって感じあって演るバンドだから。」
HISASHI「あときっとね、同じお客さん相手に何回も演っても、メンバー1人1人のテンションでまったく違って感じられたりもしてたと思うよ。」
--その微妙な違いって、やっぱり感じるもの?
TERU「うん、毎回全然違うからね。俺なんて特にそうだよ。ステージ上のモニターの音が良くないと、ほんとダメ。俺の声が、俺の位置で一番カッコよく聴こえる音じゃないと。」
TAKURO「同じ曲でも毎日テンポも違うしね、誰かや客がもっと行きたがってたら、永井さんがそれにあったビートを叩いてくれるし。そういうのが、ほんと左右してると思う。」
--6人、お客さん、そしてこのツアーを作ったもう一つの大きな要は、共に頑張ってきたスタッフでしたね。
JIRO「でも実際ね、膨大になったスタッフ全員とは会えてないんだよね。そういう場を設けてくれとは言ってたんだけど、向こうも仕込みだ何だで凄い忙しいわけで。それは、凄い残念だった。途中で舞台監督と飲んで、最後のシークレットの日に、残って手伝ってくれたスタッフと飲んで。…それだけだったから。もう、ステージ上で楽しむってことは覚えたから。次は、スタッフと楽しんで創る時期にきてるんだと思う。」
TERU「最終日が終わってスタッフと飲んで、ツアー前にこんな機会があったら、また違ったライヴになったかもねって話して。そういう面では残念だったな。」
HISASHI「俺もそう。スポットライトの人でさ、俺がポンって蹴ったらライトをグルグルって転がしてくれる俺専門のスタッフの人がいるの。でも、俺はそれが誰か知らなくて。……なんせ、忙しすぎるよGLAYは。うん。それが、今回のツアーの代償だった。」
JIRO「俺ら、身をもって学ぶバンドだからねえ。」
--楽しいことも学んだこともあった、このツアー。GLAYにとっては、一体何だったのでしょうか?
TAKURO「…忘却の彼方なんだよ。今日は「REVIEW」の発売日だけど、あれも、もう過去のもの。俺は、次の目の前のものを見てる。そりゃあ、この夏一番の楽しい思い出だけど、でも…夏の日の幻だ。」
JIRO「GLAY自体が息抜きしなきゃいけない時期だったから、今回みたいに何も考えないで臨めるツアーはありがたかった。責任感も増えたけど、でも楽しんで演れた。個人的には、凄くKIDSの気持ちに戻れて、次の作品作りが楽しみになったツアーだった。」
HISASHI「ライヴが好きなんだ、ステージの上が唯一俺がオアシスだと思える場所なんだっていうのを実感した。なかなか、こんなこと言えるバンドってないと思うんだよね…。ステージのために頑張る、自分の為にツアーをやるって言えるような…うん、ライヴが好きなんだっていうのを、再確認した時間。」
TERU「俺も色んなことを確認した。GLAYをやってて、得るものは凄く多いんだけど失うものも多いんだよ。何かを必死でやろうとしたら、捨ててかなきゃいけないものも沢山あって、自分の今の立場を凄く考えるようになった。でも、生きてるって充実感を本当に得られるのは、テレビとかじゃなくステージなんだって再確認したから。そして、ハコがどんなに大きくなっても自分が充実してなきゃ意味がないし、GLAYの渦に人を巻き込んだときの充実感にかなうものはない…そんなことを体感できたツアーだった。」
ROCK ITEPISODE
伝説のMCはこの年の12月3日に発売されたライブビデオ「HIT THE WORLD GLAY Arena Tour '97 at Yoyogidaiichitaiikukan」にも収録。
2003年にDVD化。TOBF-5281 税込\3,360 税抜\3,200 -
渋谷ON AIR WESTにて、シークレットライブ実施
1997.09.16
SET LIST
1. HAPPY SWING
2. I'm yours
3. LOVE SLAVE
4. 原色の空
5. 原色の空
6. 月に祈る
7. 生きてく強さ
8. Cynical
9. ACID HEAD
10. HOWEVER
アンコール
1. SHUTTER SPEEDSのテーマ
2. 口唇
3. 彼女の"Modern…"
4. BURSTREVIEW
東京は渋谷オンエア・ウェスト。迷わずにステージ右手の前方に向かった。取材の場合はどうしてもメモをとることもあって会場の後方か2階で観ることになるのだが、今回はそんなことはいってられない。ともかく前でメンバーの指の動きが見えるところで、という気持ちだった。「HAPPY SWING」でスタートしたライヴは「LOVE SLAVE」の昔ヴァージョン等も織り混ぜながら、『REVIEW~BEST OF GLAY」とはシングル曲3曲を除いて重ならない14曲のメニュー、もちろんダンサブルでハードな曲を中心にしたこともあるが、先月のTAKUROの"ベストにはライヴで活きる曲は敢えて入れなかった…"という言葉がリアリティをもってくる。東京での初お目見えのTERUのドラム、「SHUTRER SPEEDSのテーマ」のJIROコンプリート・ヴォーカル・ヴァージョンはやはりサプライズ・プレゼントとして会場を湧かせた。
vicious
のべ3万人を集めた代々木2daysの2日後、9月16日。500人入ればいっぱいになる小さなライブハウス・渋谷ON AIR WESTにGLAYの姿があった。 このライブハウス・ON AIR WESTはGLAYにとって忘れることの出来ない場所だ。3年前の7月31日、彼らはこの同じ場所でデビュー・ライブ「HAPPY SWING」を敢行したのだった。そのときにはずいぶん大きく感じられたに違いない500人というキャパシティも、今の彼らにとってはシークレットでなければ一大騒動になりかねない小さなものになってしまった。デビュー後の彼らのライブのヒストリーはこの場所からスタートした。それは代々木体育館まで膨れ上がり、そしてその翌々日に4人は再びこの場所に立った。代々木2デイズとはまた違ったリラックスした雰囲気の4人。衣裳も演奏もステージングも普段よりワイルドだった。けれどその演奏にはさすがの余裕があった。正直、うまくなったと感じる。サウンドのクオリティはライブハウスのレベルではない。 アリーナで1万人以上の観客を制するTERUがやすやすと500人の呼吸を操る。グルーヴに引き込み、MCで落とす。途中だんだん前に詰まっていった客が圧迫状態になる状況も訪れたが、すでに札幌や名古屋で同じ状況を体験している4人は慣れた様子でみんなを一歩ずつ後ろに下げていく。圧巻の本編10曲、そしてアンコールで出てきたJIROはボーカル・マイクへ、TERUはドラム・セットへと歩み寄った。スペシャルな「SHUTTER SPEEDSのテーマ」。TOSHI NAGAIのマジックを真似てスティックをふたつに分けてみせる茶目っ気たっぷりのTERUに、このときだけ2階で見ていたNAGAI氏とD.I.E.も大爆笑。エンターテインメントという意味だけでなく、ライブの本当のカッコよさと自由さと楽しさを見せつけた。彼らにとっても、意義のあるライブとなっただろう。
PATi PATi -
名古屋ボトムラインにて、シークレットライブ実施
1997.09.21
SET LIST
1. 彼女の"Modern…"
2. Lovers change fighters,cool
3. 生きてく強さ
4. Cynical
5. Fairy Story
6. 原色の空
7. 口唇
8. LOVE SLAVE
9. ACID HEAD
10. HOWEVER
アンコール
1. SHUTTER SPEEDSのテーマ
2. I'm yours
3. BURSTMEMBER'S COMMENT
--そういえば、今回のツァーのお楽しみであつたシークレット・ライヴは、いつごろ決まったんですか?
JlRO「ずっと前から…それこそ"BELOVED YOU"んときから"やりたい"って言ってたんだよ。」
TAKURO「シークレットっていうのは後付けで、とにかく"ライヴハウスでやりたい"って。チケット取れないとか文句言う人もいたみたいだけど、ライヴの主旨としてね、"俺たちが演りたいから演る"って、ただそれだけだったから。だから何の制約も無しに、俺達が楽しむ為のものだった。だから、ジャージで出ても良くって。観れないのに酷いです…とか、そういう意見も聞かない。ファンの為にやるライヴじゃなかったからね。俺らがファンの子と共に楽しもうってのは、"HIT THE WORLD TOUR"で。6人が、それこそ客に背を向けてやっても許されるような、そんな自由なライヴをとにかく演りたいって思つたのがライヴハウス。ほんとに…だからね、お客さんは3列でも構わないような、そんなノリだったんだよ、最初は。」
JIRO「そうそう。だから最初は、5500円とか取るの嫌だなあって思った。チケットをもっと安くして、その分、ほんと遊びみたいにしたかったから。」
--ずっと楽しみにしてたライヴハウスはどうでした?
TAKURO「凄い楽しかった。なんかね、…もう、常に人の目に晒されているのが辛かったから。メンバーと音を出すのがただ楽しいっていうのを、ほんと再確認できた。非常に価値のある4本だったと思う。」
PATi PAT -
大阪・梅田HEAT BEATにて、シークレットライブ
1997.09.26
SET LIST
1. LOVE SLAVE
2. 生きてく強さ
3. Cynical
4. 原色の空くCLoudy Sky>
5. INNOCENCE
6. FairyStory
7. HLovers change fighters,cool
8. 口唇
9. ACID HEAD
10. 彼女の"Modern…"
アンコール
1. SHUTTER SPEEDSのテーマ
2. I'm yours
3. HOWEVER
アンコール2
1. BURST
REVIEW
午後9時10分、大阪は梅田HEAT BEATで、熱狂のうちにあるライブが終わった。公には発表されていないシークレット・ギグに集まったのは、約1000人。そのシークレット・アーティストとは、なんと昨日大阪城ホールでツアーを終えたばかりのGLAY!今日は、この大物バンドの人気にあやかろうとするかのように、まだ無名のパンク・バンドが前座を務めるというオマケもついた。
午後7時10分。GLAYのメンバーの登場を今か今かと待ちわびているファンの前に、一人のパンクスが現われた。今時どこにいるのかと思わせるツンツン・ヘアは、毛先までの半分が青く、黒ブチメガネはナナメに傾いている。「僕たち、北海道の函館からやってきました。ホントはチンポーズってバンド名だったんだけど、下品だって言われてNEVER MINDに変えました」ひとりで訥々と語るこのパンクス、函館なまりがかなり強い。どうやら、GLAYと同じ地元のよしみで誘われたようだが、ダサダサ感は否めない。「それじゃあメンバーを呼びます。ギターのテリー。印刷屋の営業をやってるもうひとりのギター、ジドー。居酒屋ジョン万次郎でバイトしてるドラム、ディー・アイ・イー。印刷屋で泊り込みで仕事をしているキーボード、タッくん。バンドを支えるベーシスト、トシ坊。そしてボーカルのトニーです」函館なまりの彼は意外にもボーカル。そして、なぜかトニーという名前だった。「僕らのライブでは決まりがあって"ネバー!"って言ったら"マインド!"って言ってください。すいませんが、よろしくお願いします」妙なところで丁寧なパンクスだが、こ のあと、心優しいお客さんたちと、「ネバー!」「マインド!」の掛け合いをやった後、彼らはセックス・ピストルズのカバー「アナーキー・イン・ザ・UK」を演奏。しかしこのバンド、パンクにしてはテンポがモタつき過ぎだ。「よく見たら、メンバーが違うみたいです。ホントのNEVE RMINDに代わります」トニーの一言で、ホントのパートに戻ったらしいNEVER MINDだが、またもや「アナーキー・イン・ザ・UK」を始めるに及んでは、思い余った舞台監督が、大阪名物・ハリセンをトニーにお見舞い!「キミたち前座なんだから、もっと真面目にやりなさい」。そう言われ、いきなり弱気になったNEVER MIND。「僕ら、今日で解散します」と言い残し、スゴスゴとステージを降りてしまった。どう見てもこのバンド、大成するようには思えないし、ここで解散するのが身のためかもしれないー。そんなこんなの後、午後7時25分にはついに御大・GLAYが登場。ダークな雰囲気の「LOVE SLAVE」で、記念すべきライブは始まった。気のせいか、さっき見たNEVER MINDのメンバーと、姿形がダブって見えるのはどうしたことか!?それにしても、ライブハウスで見るGLAYは、やはり迫力が違う。このところ、ホールやそれ以上の会場でしか見ていないGLAYの、バンドとしての充実ぶりを目の当たりにした感じだ。「生きてく強さ」「CynicaI」といった、ツアーでもお馴染みのナンバーもあれば、「Lovers change fighters, cooI」という、久しぶりに聴く曲もある。インディーズの匂いが残るこの曲に、観客はタテノリで応える。昔からのファンもいるようで、どこからか一緒に歌詞をロずさむ声も聞こえた。「口唇」「ACID HEAD」「彼女の"Modern…"」と続けば、もう盛り上がらずにはいられない。TERUやJIROは、いつもと比べると窮屈そうなステージながら、楽しげにジャンプも決めている。「彼女の"Modern…"」の見せ場、ツイン・ギター・ソロでは、TA KUROとHISASHIが顔を見合わせて笑いあっていた。もしかしたらこんな光景はいつものことなのかもしれないが、それが間近で見られるのは、ライブハウスならでは。アンコールの「SHUTTER SPEEDSのテーマ」 」は、NEVER MIND同様この日のお楽しみで、なんと演奏するのはGLAYの4人だけ。メイン・ボーカルのJIROは、ひとりで歌を歌いきり、TERUはドラマーとしてこの1曲をフル演奏。忙しい時間を縫って練習したというが、さすが昔とった杵柄。なかなか派手なドラム・プレイで会場を湧かせてくれた。堂々としたJIROの歌いっぷりも、この手のボーカルとしてイケそうなくらい。「初めて歌詞ちゃんと歌えた!」と、演奏後にはうれしそうな表情を見せていた。この後フル・メンバーで聴かせた「HOWEVER」も、いつものストリングスが入ってないぶんライブハウスらしいステージの近さが感じられた。そして最後の最後は、やっぱり「BURST」だ。アンコールの要請を受けてステージに戻ってきたTAKUROは、「みんなも知ってると思うけど、昨日"HIT THE WORLD"ツアーが無事終わりました。でも、まだメンバー6人で乾杯してないんで、ここでやるから見てて」とMC。缶ビールを片手に乾杯を終えたメンバーは、そのビールを手にしたまま「BURST」に突入。何の遠慮もいらないライブハウスならではのノリは、彼らが決して遠い存在になってしまったんじゃないっていうことを実感させてくれた。ところでこのシークレット・ギグ、アリーナ・ッアーの裏ライブ・ツアーにもなっていて、これまた今日の大阪が最終日。札幌、東京、名古屋でも密かに行なわれてきたのだが、このツアーについてTERUはこんなことを言っていた。「ホールでは、みんなの気持ちがデカイ塊になって返ってくるけど、こういうところでは、それぞれの気持ちが伝わってくる。もともと俺らはこういうライブハウスからやってきたし、初心を忘れないためにも、こうやってライブハウスでやることが必要なんです。そして俺たちは、いつまでもこういうスタンスで、GLAYをやっていきたいと思ってます」次のライブハウスがいつ、どのタイミングで見られるのかはわからないが、どうやら近い将来、またどこかでライブハウス・バージョンのGLAYが見られることだけは、確からしい。
PATi PATIEPISODE
NEVER MIND
最終日の大阪シークレットに出演した前座バンドの名前。
※開演と同時にサングラスを斜めにかけた1人のヴォーカルが、申し訳なさそうにステージ中央に立ち、「生まれてきてすんませんでした…。僕たち、北海道の函館からやってきたんてすけと、本当はチン○ーズって名前だったんですけど下品だって言われて、NEVERMINDに変えてきました」と訥々と話す。順に5人のメンバーを呼びたし、演奏したのは、SEX PISTOLSの「ANARCHY IN THE UK」。 -
TOKYO FMレギュラー番組「ミリオンナイツ GLAYライン with TAKURO」(毎週月曜日~木曜日 22:30~23:40「ミリオンナイツ」内)スタート(DJ:TAKURO)
1997.10.01
-
ベストアルバム『REVIEW ~BEST OF GLAY』発売
1997.10.01
BEST アルバム『REVIEW~BEST OF GLAY』発売
発売1週間で300万枚を突破し、オリコン・チャート史上最高得点で初登場1位獲得
01. グロリアス
02. 彼女の“Modern …”
03. BELOVED
04. More than Love
05. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
06. ずっと2人で…
07. 口唇
08. RHAPSODY
09. HOWEVER
10. Freeze My Love
11. KISSI'N NOISE
12. 軌跡の果て
INFORMATION
REVIEW
ミディアム・テンポのブランニュー・シングル「HOWEVER」が好調なGLAY。CD店からのバックオーダーも殺到し、期待も注目もトップレベルだ。この勢いだと100万枚を越す日も近いな。加えて、現在行なわれているツアー先では、いたるところでGLAY袋を片手に闊歩するファンのコたちを目撃。いよいよもって絶好調だ。そんなGLAYからのスペシャル・ニュース。GLAY初のベスト・アルバムがリリースされることが決定した。発売は10月1日、タイトル「REVIEW~BEST OF GLAY」。君の知っているあの曲はもちろん、君の知らないあの曲も入ってるかもよ。結成して9年、メジヤーデビューして3年。彼等の息吹が収まったこの1枚。GLAYを極めるなら今だ。
オリコン
「BELOVED」「口唇」「HOWEVER」と立て続けにミリオン・セラーを達成したGLAYの、本当に待ちに待ったベスト・アルバム。インディーズ時代の『灰とダイヤモンド』から最新作『BELOVED』まで、計4作のアルバム全ての中からまんべんなく選曲され、1枚のCDに収まりきらないほどの秀逸曲たちに溢れている。「グロリアス」に始まり、新録されて重みと貫禄が増した「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」「KISSIN'NOISE」や、「ずっと2人で…」などのバラードも挟みつつ、「軌跡の果て」でのエンディング。ライヴ感と勢い溢れる曲順に、昨年9月の初めての武道館で受けたような身震いするほどの感覚にも包まれた。
FOOLS MATEMEMBER'S COMMENT
「その時にふと思ったのは、GLAYをとりまく環境は目まぐるしく変化したけど、俺たちが音楽を通して言つてきたことは、ちゃんと一本筋が通ってたってこと。時代に左右されずにGLAYとしての 足跡を残せたことに誇りを感じてます。」(TAKURO)
ぴあ
メンバーによる曲解説
01. グロリアス
TAKURO「あの頃、取材なんかで「友達に子供ができたお祝いに作った曲」だと言ってたんですが、その子も無事すくすく育ってもう2歳になりました(笑)。でもリリースした時は、正直言ってこんなにヒットするとは思ってなかったんですよ。」
HISASHI「このころは衣装を自分で買いに行ってたんだよね。」
TAKURO「きっぷよかったよね。“これとこれとこれ、ぜんぶ!”とか言って(笑〕」
TERU「入った瞬間に店員が近寄ってくるの“きょうはなんですかぁ”って(笑)」
02. 彼女の“Modern …”
TAKURO「プロデューサーの佐久間さんと初めてコラボレートした曲。自分たちの目指していたポップなものとハードなものの融合が、佐久間さんとやってうまくいったんですよね。HISASHIとふたりで、「この曲で日本のロックに風穴を開けてやるぜ!」と意気込んでいたんですが、まったく開かなかったという(笑)。だから今回入れました。」
JIRO「初めてのゲスト・ミュージシャンでドラムの湊さん。佐久間さんとも初めてのセッションだったし、緊張の連続だった記憶があるなあ。」
03. BELOVED
TAKURO 「思い出がたくさんありすぎて、どれを言ったらいいのか。素のラブ・ソングです。」
JIRO「このときね、ヘタだったんですよ(笑)。ツアーの後一か月ぐらい空けてレコーディングしたら、せっかくつかんだグルーブ感がめちゃくちゃに(笑)。でもこれでバンドのグルーブ感にシビアになった。」
04. More than Love
TAKURO「この曲はSPEED POPのツアーでもうやってましたね。NAGAIさんとD.I.E.さんが入って、今のGLAYの6人の形で最初に作った曲です。レコーディングは一発録りで一発OKだったの。それがすごい感激だったね。」
JIRO「サウンド的にもヒネくれたところがなくて.そのぶんまとまりが出た曲だと思う。」
05. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
TAKURO「実はレコーディングするのは3回目なんですよね。違いをわかってもらえれば。」
JIRO「重くなって、テンポが遅くなってます。でもほんの少しですけどね。」
HISASHI「ただ単に“速い”っていうことが大事だったの、この(リメイク)2曲は。」
JIRO「リメイクって、テンポ感か落ちたりヘビーになったりするでしょ?そういう年を取ったサウンドにしたくなくて。」
06. ずっと2人で…
TERU「バラードでホールのライブを思い出すというのが多いんですが、これは渋谷公会堂のステージを思い出しますね。ギター1本でも歌いとおせるものなんだけど、バンド全員でやってると、そういう思いが強くなるんじゃないかと思います。」
TAKURO「18歳のころTERUのお母さんに結婚するお姉さんのために曲をつくってくれって言われて,その曲がようやくメジャー・デビューしてストリングスとの競演ということになって、“夢叶う・その1”と(笑)この曲を作ったのはもう9年くらい前になるんだけど、それをいつまでも演奏できるバンドでよかったなとつくづく思いますね(笑)」
07. 口唇
TAKURO「アルバム『BELOVED』を作った後のツアーって.、伝えたいことはちゃんと伝えられたというう気持ちがあって。でも、だんだん、ひとりで悩んでるような煮詰まりがあった時に、息抜きというか、逆にあまり難しく考えないで作った曲です。」
JIRO「この取材の時点ではアコースティック・ライブでしかやってないから、ライブでどういう反応力返ってくるのか、早く実際に見てみたいですね。」
08. RHAPSODY
HISASHI「勝手に好きなものを作れと言われたらこういう感じになるという、見本のような曲(笑)」
JIRO「BOOWYが好きだったから、逆に8ビートの刻みモノは避けてたんだけど、だんだん“やってもいいかも”とか思い出して。“やるかあ”を通り越Lて“やっちゃったぁ”っていう(笑)でも、10年もたてばそれはもう自分たちの中のスタンダードだしさ。その恩返しみたいな曲にしようど思った記憶があるね。」
09. HOWEVER
TAKURO「今までとは違うバラードをと考えて作った曲で、リズムからのアプローチという、GLAYの新しい面が出せたと思います。これは「BELOVED」よりも世界感が広いと思うな。みなさんに歌い継がれてほしい曲ですね(笑)」
10. Freeze My Love
HISASHI「たとえば有線なんかで流れてても、どこかライブハウスのにおいがする曲。1歩ずつ階段を登って今のGLAYがあるんですよね。現在の基本はこれで作られた気がする。」
JIRO「これがリリースされた時にTERUが髪切ったよね。」
TERU「黙って切ったら契約違反だ!って言われて。それが今の身勝手な自分をつくってると思う(笑)」
11. KISSI'N NOISE
TAKURO「イントロのアコギを、前回は時間がなくてエレキで弾いてました(笑)」
HISASHI「ということで今回やっと完成したという曲(笑)この曲もレコ一ディングは4回目なんですけど、(TAKUROは)本当はこういうふうにしたかったらしいんですよ。」
TAKURO「あのころは金もないし、誰も機材もってなかったから、“夢叶う・その2”、本当はこれが言いたかったんだ!っていう。“スター・ウオーズ特別篇”よ(笑)」
12. 軌跡の果て
TERU「音楽で生き方を変えられる人もいるんだと、真剣に思う機会を与えてくれた曲。この曲のレコーディングから、自分の音楽そのものに対する気持ちが変化していきました。」
TAKURO「最初の武道館を強烈に思い出すね。悩んで学んで、夢の武道館に立って。」 -
JIROレギュラー番組FM802「LOVE OVERTIME」(毎週火曜日 26:00~27:00放送)スタート (DJ:JIRO)
1997.10.07
-
写真集「Midnight Sun Reprise」発売
1997.10.09
1996年に発売したGLAY写真集「MIDNIGHT SUN 」の軽装版。
前回未収録のプレミアムフォトや文章/データ等を加え、ほぼ1/3を新しい写真で構成。
また2色ページ24Pを新たに加え、モノクロのオフショットとメイキングフォト、ヒストリーやディスコグラフィーなどが加わっている。
定価: ¥ 1,890 価格: メーカー: ソニーマガジンズ