GLAY

MENU

BIOGRAPHY

1996

  • HISASHI、ローランドイベント『V-Revolution』に出演

    1996.07.06

    HISASHI、ローランド夏の楽器イベント『V-Revolution』に出演。トーク・ライブを実施

    REVIEW

    ローランド/ボスが、7/5(金)7/6(土)の2日間、渋谷オンエア・イーストとオンエア・ウエストで楽器イベント『V-Revolution』を行う。アラン・ホールズワースのライブ(5日)&クリニック(6日)や、GLAYのHISASHIのトーク・ライブもある。


    午後3時、Gigs読者が最も気になっていたはずのHISASHIが登場。普段着でステージに現れた瞬間から、場内のファンから大きな歓声が上がった。ライター・村上孝之氏の司会で、マルチ・エフェクターGT-5を使って、ギター・サウンドを解説してくれるトーク・ライブが始まった。太く歪んだ音や、ギターとは思えない摩訶不思議な音を疲労してくれたから、キッズにとっては参考になっただろうし、アルバムやライブではHISASHIの音だけを聴くことはなかなか出来ないから、会場に来たファンにとってはとても興味深い内容だったのではないだろうか。
    GiGS

    MEMBER'S COMMENT

    ギターを始めたのは、中学の終わり頃。当時のインディーズ・ブームが、凄い刺激的で。それで、高校に入学したら、ぜったいバンドを組もうと決めていたんです。そして、結成したバンドが(場内から「蟻」と声が上がる)そう、蟻っていうパンクバンドなんですけど。(笑)。
    ギターを始めてから最初にあこがれたアーティストっていうと、当時盛り上がっていたレベッカとBOOWYですね。あれ?パンク系じゃない(笑)。パンクは音楽的に影響を受けたんじゃなくて、もっと精神的な部分…訴えたいものとかっていうものに衝撃を受けましたね。
    パンク系にバンドだと、ラフィン・ノーズのコピーをしました。すごいポップなんですよね。でも、だんだんもっとコアな方向に興味が湧いて、結局ハードコアに行ったんですよ。
    最初に買ったエレキギターの話?します?(笑)。じゃ、しときますか(笑)。函館には、あまり楽器屋がなかったんですよ。それでVIVA楽器の通信販売で1万9千円くらいのギターを買いました。形は今とほとんど変わらないSTシェイプ(ギターの形、ストラトキャスター型の意)なんですけど、ひとつ素晴らしい点がありまして… 。ペグ(糸巻き)が抜けるんですね(笑)。それで、ギターに関して、くわしくわからなかったんで、“あぁ、エレキ・ギターってこういうものなんだ”って思ってた。それでペンチでまわしてました(笑)。
    最初に買ったギターが今と同じSTシェイプっていうのは、エレキギターはベイシックなSTシェイプっていうイメージがあったんで。それにその通信販売のカタログの一番最初のページに載ってたから“これはVIVAのオススメなんだろう”と思ったんです(笑)。
    今日はBOSSのマルチ・エフェクターを試奏するんですが、BOSSやローランドのエフェクターといえば、外国のミュージシャンの足元にあるエフェクターというイメージがありますね。コンパクトでルックス的にもきれいで。
    BOSS製品で最初に買ったのは、歪み系のエフェクターのBOSSのOD-2(オーバードライブ)です。これはけっこう使ってましたね。それまで持っていたのが、プラスティック製とかの安いエフェクターだったんで、ジャックの部分とか強いなって思った。耐久性がありますよね。それと、BOSSのデジタル・ディレイは最近まで良く使ってましたよ。
    トークショー内容抜粋  ロッキンf
  • 9thシングル『BELOVED』発売

    1996.08.07

    9thシングル『BELOVED』
    (TBS系TVドラマ「ひと夏のプロポーズ」 主題歌)発売
    C/W  Together  (new version with orchestra) 
        BELOVED オリジナル・カラオケ
    オリコン・チャート初登場3位獲得 (8/19付)

    INFORMATION


    ドラマの主題歌を公開レコーディング
    大ヒットアルバム『BEAT out!』でトップ・アーティストとしての地位を確立したGLAY。そろそろ新作を、との声が上がっている中、先日、新曲公開の公開レコーディングと記者会見が、ポリドール本社ビルのスタジオで行われた。このシングル『BELOVED』は、7月5日から放映されるTBS系ドラマ『ひと夏のプロポーズ』(坂井真紀主演)の主題歌に決定している。
    TAKURO「ドラマの演出家である森田光則さんは、以前からGLAYの詞に注目してくれていて、彼と一緒に話をした時に、“世紀末に向かう混沌とした世の中で、愛情なり人間性なりを歌っていけたら”と語り合った。僕らと考え方があったんです。10代の頃から暖めてきたテーマをやっと歌うことが出来た。今のGLAYを現している曲だし、メンバー全員気に入っています。」
    TERU「聴いてくれるひとりひとりを大切にして歌ってあげたい。こんな気持ちは僕も初めてです。」
    坂井真紀、保坂尚輝、高岡早紀、仲村トオルという出演者がそろうこのドラマは、20代の女性たちの生き甲斐や恋愛模様を描いているが、パソコン通信やインターネットを活用して、視聴者がドラマに参加しながらストーリーを展開していく、まったく新しい形の作品だ。プロデューサーや脚本家も今後の展開は読めないという点も面白い。
    FM STATION


    これがGLAYにとって初の記者会見。その後も記者会見は何度も行われているが、メンバーは実は苦手らしい。以下それを示すインタビュー
    --この曲は6月5日に公開レコーディングっていう特別な形で発表されたけど
    JIRO「だまされた。」
    --えっ?
    JIRO「最初は記者会見じゃない形にしようって言ってたんですよ。でも、当日行ったら席が用意してあって、後ろにはドカーン!と新曲発表と書かれてて、やられたなぁと。」
    TERU「ビックリしたよね。ああいう席がイヤだから、演奏シーンを見てもらおうと思ってたんですよ。なんか芸能人ぽくてイヤじゃないですか?ああいうのって。それにみんな緊張してたでしょ(笑)」
    --なんか空気がね・・・
    TERU「凄く堅かった。」
    --苦手でしょう
    JIRO「苦手です。」
    TERU「まぁ結果的にはプラスにはなるんではないかという感じですね。」

    FOOL'S MATE

    REVIEW

    この曲はあらゆる面でGLAYの今までの殻を破った作品になっている。しかし、それはおそらく一聴しただけでは、なかなかわかりにくいかもしれない。というのも、外見の大きな変化というより、彼らの内面の成長ぶりが存分に現れているからだ。例えば同じ人間に会って、何か以前と全然違うという漠然とした印象を受けることがある。顔つきが変わっていたり、ひと言ひと言の言葉の重みが違っていたりという、そういう深井時限の変化を感じ取ることが。このナンバーでも聴けば聴くほど、その奥に隠されている雄大でシンプルでリアルなメッセージが見えてくるはずだ。
    WHAT'S In?

    MEMBER'S COMMENT

    --ドラマの主題歌になるってことで特に思うことは?
    TAKURO「・・・主題歌は夢でした。人として(笑)。最近のドラマの主題歌事情だと、主題歌=大ヒットっていう図式が成り立ってるんだろうけど、音楽をやっている者としては、やっぱり『ガンダーラ』の衝撃が・・・。ドラマを見たらあれを思い出す、あれを聴いたらドラマを思い出すっていう、そういう曲なればいいなって。」
    HISASHI「俺はレベッカの『ハーフポテトな俺たち』(中山秀征主演。レベッカの歌う主題歌は「ガールズ・ブラボー」)だな。歌が流れただけで、時代とか絵を思い出せるでしょ?やっぱり歌と音楽っていうのは、凄い力を持ってるんだなぁって思う。・・・うん。俺も主題歌はやってみたいと思ってました。」
    FOOLS MATE

    --「Together」オーケストラバージョンの理由は?
    TAKURO「GLAY以外の人たちが自分たちのメロディを奏でるっていうのは、曲のひとり立ちと言いますか、唯一客観視できる場面かもしれないですよね。GLAYのステージは一生自分では観れないって分かっているから(※)、そういうところで客観的になれる。ほんの一瞬ですけど。それはオルゴールでもカバーでもいいんですけど、その一歩としてオーケストラというのがありまして。本来形式のないロックが形式ばったクラシックに入るというのも面白いですよね。「Together」に関しては、息子がストリングスという嫁をもらう感じだったな(笑)。アレンジも佐久間さんに任せたし、本当に一人歩きしたものって感じです。」
    News Maker

    EPISODE

    『BELOVED』のアレンジはTERU
    HISASHI「今回はTAKUROじゃなくてTERUがアレンジをしたんですよ。」
    TERU「レコーディングの1日前だったかな?TAKUROから電話が来て、“ダメだ!TERU助けてくれ”って(笑)」※
    TAKURO「俺はアルバム用の曲のアレンジしてて、それが朝までかかりそうだったんで。これは〆切に間に合わないということでTERUに電話越しで『BELOVED』を歌ってFAXでコード進行を流して“好きにして”って。」
    HISASHI「最初は凄い壮大なキーボードが入ってたんですよ。ヨーロッパ(北欧出身のハードロックバンド)の『ファイナル・カウントダウン』のような(笑)」
    TERU「あぁいうトランペットの音を入れてたんです(笑)」
    HISASHI「でもだれでも一度はやりたがるんだよね、ああいうホーン・アレンジは(笑)今回は 、レコーディングの当日にやっとデモテープを聴いたっていうのもあったんですけど、あらかじめフレーズを練らないで、インスピレーションを大事にしようと思ってて。デモテープを聴いた時に、デジタルよりもアナログ、アメリカよりもヨーロッパっていう枯れた感じがしたんで。」
    TERU「あってるじゃん、ヨーロッパ」(一同爆笑)
    ソニーマガジンアネックス

    TOSHIのひと言
    TAKURO「ドラムの永井さんと、最近の社会を見ていると、猟奇的な事件が多かったり、理由の存在しない事件が多かったり、そこには隣人愛が感じられない、おかしいね、という話をしていたんですけど、その時に永井さんに、“そういう世の中をちょっとでも変えるために、TAKUROくんは音楽をやってるんじゃないの?”って言われて、ハンマーで殴られたようにガーンときたんですよ。もしGLAYの歌に少しでもそういう力があるのなら、世界を平和にとかそういう大きなことではなく、小さな人間関係から始められたら、それを歌で変えられたらって思って。それが『BELOVED』のスタートでしたね。」
    小説ASUKA

  • BEAT out! Repriseツアー スタート

    1996.08.16


    全国ツアー 全10ヶ所11公演、即時SOLD OUT)

    8月16日  東京厚生年金会館
    17日  東京厚生年金会館
    19日  宮城県民会館
    20日  新潟テルサ
    27日  伊予三島市民会館
    29日  広島郵便貯金ホール
    30日  福岡市民会館
    9月 1日  大阪厚生年金会館
      3日  名古屋市民会館
      6日  北海道厚生年金会館
      9日  日本武道館

    INFORMATION

    即ソールドアウト‼
    『BEAT out!』ツアー中の最中に発表された『BEAT out! Reprise』ツアー。『BEAT out!』ツアーより更に大きなホールだったのにもかかわらず、全箇所すべて即時SOLD OUTに。会場によっては1分とか2分半でSOLD OUTしたところも。
    当時、メンバーからは「1分で売り切れなんて、電話回線どうなってんの」という疑問の声も出たらしい。

    SET LIST (8/16 東京厚生年金会館)
      1. More Than Love
      2. 生きてく強さ
      3. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
      4. 月に祈る
      5. May Fair
      6. Trouble On Monday
        リズム・ソロ(※エピソード欄参照)
      7. 週末のBaby Talk~Rhapsody
      8 LOVE SLAVE
      9. Together
      10. Yes,Summerdays
      11. KISSIN' NOISE
      12. 彼女の“Modern…”
      13. ACID HEAD
      14. BELOVED
    アンコール
      1 Piece Of Mind※
      2 グロリアス
      3 BURST

    SET LIST (8/17 東京厚生年金会館)
      1. More Than Love
      2. 生きてく強さ
      3. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
      4. 月に祈る
      5. May Fair
      6. Trouble On Monday
      7 Freeze My Love
        リズム・ソロ
      8 週末のBaby Talk~neuromancer
      9. Together
      10. Yes,Summerdays
      11. LOVE SLAVE
      12. ACID HEAD
      13. 彼女の“Modern…”
      14. 軌跡の果て
    アンコール
      1 BELOVED
      2 グロリアス
      3 BURST

    REVIEW

    どん帳がおりてもメンバーの姿はなく、照明のイントレを改造した大きな階段に乗って頭上から降りてくるという凝った演出。しかし、これでこのツアーでの彼らの姿勢を垣間見た気がした。とにかく、肩の力が抜けていて自然体なのだ。そのくせ、アグレッシブに攻めるところはガツンといく。緩急というより、流れのままに観客とのバランスを保ちながら自分たちのステージを作っていく。前半はどちらかというとパワフル、中盤は弾け、後半はソリッドという展開だが、その切れ目はなく塊で一気に堪能させられたという感じだ。中盤の入り口での新曲、そして『週末のBABY TALK』 の中に織り込められた新曲も違和感がまったくないところがバンドとしての基本的な力が底上げされたことを物語っていたと思う。また、前回のツアーで組み込まれていたHISASHIとJIROのソロ・コーナーは合体され、まるでドラムの永井さんを含めたジャム・セッションを観ているようで、インパクトがあった。そして、TERUが新曲をアンコールで演奏するなど、終始飽きさせない構成。まさに『BEAT out!』ツアーの発展的集大成というライブだった。
    WHAT'S IN

    MEMBER'S COMMENT

    ツアー前のコメント
    TAKURO「『BEAT out!』のアンコール・ツアーをやります。今回のがホールっていう場所で隅々のお客にまで挨拶し終わったって感じならば、次は呑みながら深い話でもしようかって・・・レストランから飲み屋に移ったような(笑)。そういうライブになるんじゃないかと思う。」
    JIRO「今年始めに年間スケジュールを立てたとき、今年はライブをいっぱいやろうということになったんです。というのも、前回の『SPEED POP』ツアーで、GLAYはライブで成長していくバンドだということを自分たちも自覚してたからなんですね。もちろんファンの人たちに1本でも多くライブを見せてあげたいという気持ちもありますが、それ以上に次なるステップに向かって成長し、それを実感したいという気持ちが強かった。だから楽しみです。アレンジを変えたりするかもしれないし、アルバムの曲も、どうしようもなく1日も早くライブでやりたいという曲があればやります。出し惜しみも大切ですけどね(笑)」
    NewsMaker

    ツアー中のコメント
    --初日からすごく弾けてましたね。
    JIRO「ライブの前、音を出す以外の仕事が多くて、メンバーもかなり煮詰ってて、、先にあるライブだけが救いだと思ってましたからね。」
    TAKURO「ここのところずっとレコーディングで、ライブに植えた上体だったので、何よりもまず、自分が楽しめたってことが良かったですね。各会場、大きなホールになってますから、それに対する不安なんかも混ざりつつも、初日は楽しくできました。」
    HISASHI「今まで音を作る作業だったのが、逆に音をればなす作業に変わった瞬間が、俺らもすごくわかりました。」
    TERU「前回のツアーの最終日の札幌で得た自分たちのライブ感を今回のツアーで表現できるかなと思ったけど、2日目の厚生年金で札幌で味わった充実感を得られたんですよ。ツアーの頭の2日間を終えて、残りの8本は成功するだろうという、先が見えました。」
    TAKURO「ツアー・テーマに“楽曲をいじってライブを楽しもう”っていうのがありましたから、今回割りに楽屋にいる時からピリピリしていなかったですね。でも、セットに上がって、吊り上げられた時にはピシッと気が引き締まるといいますか、心境としては期待と興奮の部分が大きかったかな。」
    --『週末のBaby Talk』の演出は?
    HISASHI「この曲はライブの中でもすごく遊べる曲※だし、ひとつのイベントみたいなところがある曲だと思ったんですね。前回は電話を使いましたけど、今回は何をやろうかなって直前まで悩んでたんですよ。で、ラジオにしようかって意見が出てからは、もう一斉に全員が動いて、全国各地の地元DJとつないでもらえるようにしたんです。」
    TAKURO「以前、U2のツアーのライブの演出で、各国の要人に電話するっていうのがあったんですけど、GLAYの場合協力してくれる要人は函館市長ぐらいだから(笑)。でも、人気のDJの方は“やろうよ”って声をかけたら、“いいね。GLAYだったら協力するよ”っていう人たちばっかりでした。それは、俺たちが各地方に行った時、人間関係を一個一個大切にしてきたっていう誇りですよ。あの曲には、そういう大切なことが詰まってたりするんですよね。」
    --あれは、本当に生中継ぽかった
    HISASHI「俺らは『ザ・ベストテン』世代だから、憧れるんですよ。追っかけ中継みたいなものに(笑)」
    --他に演奏で変えたところは?
    JIRO「『灰とダイヤモンド』の中の曲なんかは、アレンジを原型に戻した形でやろうという話になったんですよ。それは、『灰とダイヤモンド』の頃から見に来てくれる人に対しての、俺たちなりのお礼だったりするんです。その曲の時、にわかにぽっと盛り上がってる場所があって、“あぁあそこにいる人たちは『灰とダイヤモンド』の頃から聴いてくれているんだなぁ”ってわかりました。昔からGLAYを知ってる人は、ちょっとひねった俺たちの演奏をニヤッと判ってくれればいいし。で、『グロリアス』とか『BELOVED』でGLAYを知った人は、純粋な気持ちでライブを見に来てくれれば楽しめるし。」
    TAKURO「ここ1年でGLAYの状況はすごく変わりましたけど、今回のツアーに来てくれたのはそれを目撃してくれてる人や、熱心にアクションを起こしてくれた人がほとんどじゃないかな。流行ってるから行こうっていう人より、、ここ1年くらいのGLAYの動向を知った上でチケットを取ってくれた人が会場に来てくれてるんだと思う。」
    JIRO「曲が一人歩きしてる分、GLAYの存在している姿みたいなものを、ライブで見せてビックリさせたいというのがすごくあるんですね。俺らにとってシングルはシングルだし、本当のバンドの姿はライブだったりするんで、見に来た人の“おぉ!”って驚く顔とかを見るのが楽しかったですね。」
    TAKURO「ライブって、何度やってもバンド本来の姿はこれだなって確認できる場所ですよね。大袈裟に言えば、ステージで音を出してる瞬間、自分の生き方とか、そういうものに気づくことが多いかな。“俺たちのやりたいことってこれだよね”ってことを感じるんですよ。」
    --GLAYが格段にパワーアップしてるのが感じられるツアーですよ、今回。
    HISASHI「やっぱり『BEAT out!』を出して、ちょっと寝かしておく時間みたいなのが、作品を違う解釈で見れるっていう部分で、バンドにとっても今回は、すごくいいスタンスでツアーをやってるんじゃないかと思いますけど。お客さんがどのくらい求めているかっていうのは、即日完売とかですごく伝わってきたし、それは俺らにとってもパワーになったお思います。」
    TERU「初めからテンションを上げてライブができたのは、見に来てくれた子達のおかげもあるかな、と思うんです。オープニングから大きな歓声が聞こえてきて、それに煽られて“俺らも歓声に負けないように楽しくやろう”って感じになれた。それは前回のツアーといちばん変わったところでもあるんですけど。」
    JIRO「無理をしない会場設定だったり、メンバーがやりたいことにスタッフが大男性してくれたり、デビューしてから毎回のツアーがそういうやり方でできたのはすごくうれしいです。ライブだけは、ソールドアウトして次のステップに進んで、またソールドアウトしてっていう段階をきちんと踏んでこれたと思います。やっぱりソールドアウトっていう言葉は自信につながりますね。」

    EPISODE

    『Piece of Mind』は TERU作詞作曲 の幻の曲。'96.8.16の東京厚生年金会館でTERUもアコース ティックギターを弾きつつ歌われたが、演奏されたのはこの日のみ。TAKUROのインタビューでの発言が現実になった。
    TAKURO「この新曲『Peace of Mind』はりリースの予定がまったくないという(笑)。今回しかやらないかもしれない。」
  • GLAY初の写真集『Midnight Sun』発売

    1996.09.09


    ソニーマガジンより、GLAY初の写真集『Midnaight Sun』発売

    A4ワイド版 オールカラー160ページ
    定価3500円

    INFORMATION

    アイスランドでの撮影の模様は、発売中のDVD「無限のdeja vu DOCUMENT of “BEAT out!”TOUR complete」に、一部収録されている。

    REVIEW

    この9月9日には念願の武道館ライブも大成功して、バンドの現在の勢いを証明して見せたGLAY。バンドを理解するにはライブを体験するのが一番だが、ステージでは良く見えないメンバーの表情まで伝えてくれるのが写真集の魅力だ。
    武道館ライブと同じ9月9日に発売されたこのGLAY初の写真集は、160ページ、アイスランド、ロンドン・ロケによる豪華版。アイスランドは寒くて大変だったらしいが、本当に写真からその寒さが伝わってくるようだ。日本では絶対見られない大自然の風景にまずは圧倒される。そしてその果てしなく広がる大地をバックに、GLAYというバンドの存在が鮮やかに映し出されていく。基本的にはきっちりきめて撮ったポートレート的な写真が多いが歩いているところや、車で移動中のメンバーをスナップ風に撮った写真、何気ない一瞬の表情など、彼らの内面までも感じられるようなショットも。
    それにしてもつくづくGLAYは“絵になるバンド”だ。単に美形だとかいうのではなく、しっかりとした核があるからこその存在感だったり、華だったりするのだろう。この写真集の背景となっている大自然や、長い年月と歴史を感じさせるヨーロッパ長の家屋にも負けない、彼らの毅然とした姿は、GLAYというバンドの芯の強さや逞しさを雄弁に物語っているように思う。

    MEMBER'S COMMENT

    アイスランドの印象
    TERU「一番印象に残ってるのは氷河。1000~1500年前の氷があるんですけど、それが本当に純粋な氷なんですよ。二酸化炭素なんて一切入ってないし、塩素もないっていう。気泡も入ってないから、ものすごく厚いのに向こうが鮮明に透けて見えるんですよ。1500年前もよく残っていたなぁって感動しました。(GB)
    レイキャビックとアクエイリーっていうアイスランドの大きな町にも行ったんですけど、同じ店が立ち並ぶわけでもなくて、例えば 洋服を買える店は一軒ぐらいしかないっていう。そういう生活の違いは感じましたね。ラジオではハードロックとかいろんな音楽が流れてるんですけど、やっぱり放送量は少ないですね。情報量が少ないっていうところは、函館を思い出しました。」

    JIRO「今、この時代の日本に生まれてよかったと思った。アイスランドは、物をそろえるとか大好きなものを食べるとかっていうことが全然できないんですよ。とにかく何もないし、物価もすごく高い。日本だったらちょっとお金があれば、何でも買えるし、いろんな国の料理も食べられますよね。そういうところで、アイスランドに不便を感じました。」(PatiPati)

    HISASHI「水がすごく硫黄ぽかったり、何も整備されてないから虫が多かったり、すごく不便なんでイヤだと思ったけど、東京にない風景だったり、北海道にもない自然とかそういうところは初めて見たし、驚いた。すぐそばに大きな滝があったり、そういう人間のおかれてる状況のギャップは、すごく感じましたね。夜なんか、一切音がなかったり、視界一面が同じ風景だったり、山だったら山だけ、海だったら海だけっていう。そういうのを見た何らかの影響って、これから出てくるんじゃないかな?」(PATi PATi)

    TAKURO「荒涼としたところはありましたけど、移動の途中に地平線の向こうまで続く一本の道があって、それを見てると、この道は終わらないでずーっと続くんじゃないかと思うんですよ。そう考えると、アイスランドへ行く前に、日本で歌っていた、ずっと続いて欲しいと願うもの、愛情とか友情とか、そういうものを目の当たりにした気がした。もしかしたらこの道はずっと続くかもしれないと思わせる自然の広大さや、そんな道があるんだって知ることがこれから曲を作ったり、ステージに立つ上で、すごく大きなものになるって思ったのが印象的ですね。」
  • BEAT out! repriseにて初の武道館公演

    1996.09.09


    全国ツアー 全10ヶ所11公演、即時SOLD OUT)

    8月16日  東京厚生年金会館
    8月17日  東京厚生年金会館
    8月19日  宮城県民会館
    8月20日  新潟テルサ
    8月27日  伊予三島市民会館
    8月29日  広島郵便貯金ホール
    8月30日  福岡市民会館
    9月 1日  大阪厚生年金会館
    9月 3日  名古屋市民会館
    9月 6日  北海道厚生年金会館
    9月 9日  日本武道館

    INFORMATION

    SET LIST (9/9 日本武道館 )
      1. More Than Love
      2. 生きてく強さ
      3. Cynical
      4. 月に祈る
      5. INNOCENCE
      6. Trouble On Monday
        リズム・ソロ
      7. 週末のBaby Talk~SHUTTER SPEEDSのテーマ
      8 LOVE SLAVE
      9. Together
      10. Yes,Summerdays
      11. KISSIN' NOISE
      12. 彼女の“Modern…”
      13. ACID HEAD
    アンコール
      1 BELOVED
      2 グロリアス
      3 BURST
      4 軌跡の果て

    REVIEW



    待ちに待ったこの日。そう、9月9日“GLAYの武道館”がついにやってきたのだ。「憧れだったビートルズと同じステージに立てるなんてドキドキする」と言っていたTAKUROの言葉が頭の中でクルクル回っている。彼らはこの広い広いステージに本当に姿を見せるのか半信半疑な気持ちだ。そこに不意を打つ、目つぶしのスポットで『More Than Love』が始まった。やはり、当たり前だけれど、GLAYの6人、TERU、TAKURO、HISASHI、JIROそして永井氏、D.I.E.がそこにいる。それだけで、このGLAYが目に飛び込んできただけでもう、ここは武道館だとか面倒なことは置いてきてしまったが如く、空気はGLAY一色に塗り替えられる。
    「会いたかったぜーー!」そのTERUの後方にも、横に長く延ばされた場所にも人が溢れている。『Cynical』でHISASHIは左に、TERUは右に駆け抜け、そこで上がった歓声は2階席にまで確実に伝わるほどだ。『INNOCENCE』はペンライトを持ってる人が未だにいて少々驚いたが、係員に注意をされたのかすぐに消えていった。このバンドにそれはないんじゃ、と思っていたら、それを迎え撃つが如く、リズム隊のソロが始まった。HISASHiのギターが絡みながら、緑、紫と怪しげなムードのライトが場内を回る。アイドル的に観るファンが多そうなJIRO HISASHIのアグレシッブなプレイは小気味良く、そのまま『週末のBaby Talk』へ突入。このキュートな曲までも今日はちょっとアダルトに感じられたのだ。そして中盤、「ステキなプレゼントを用意しました」というTERUの発言を受け、音が止むと天から山本シュウの声。東京FMからエールが届いたのだ。TAKUROの車、HISASHIのラジコンのご機嫌伺い、そして暴露された永井TOSHI“スヌーピー大好き”(TERUは巨大なスヌーピーを抱え込んでいる)に驚きの声が上がり、なんだかこれがプレゼントならどうしたものかとビクビクだったが(笑)、ちゃんとスゴいのが控えてました。 新曲『SHUTTER SPEEDSのテーマ』御披露目。それも作曲したJIROがワンコーラスを!そのあまりのカッコよさに“ぜひ、次のアルバムでも聴きたいぞ”の大興奮ポイントになったのでした。
    そして「心からありがとう」 とTERUが涙を抑えながら懸命に語る言葉をかみしめての『Together』。アンコールでTAKUROのアコギが染みる『BELOVED』が演奏されたけど、小さなラブソングを受けた一人一人がGLAYを大きく包み込んでいるのをこの『Together』の時、強く実感した。本編を『ACID HEAD』で締め、アンコールラストを『軌跡の果て』にした彼等。原点と出発点のようなこの2曲から、来年1月に再度行われる武道館講演では新たな到達点が生まれることを確信できた1日だった。
    The Ichiban

    MEMBER'S COMMENT

    ライブ前のコメント
    TAKURO「武道館はGLAYを始めた頃は夢の頂点でしたから、やっぱり特別な思いがありますね。だからこそ似合わないうちはやりたくなかったんです。本当はアルバム4枚出すまではやらないでおこうと思っていたんですけど、自分が考えている以上にGLAYの成長が早くて、なんか謝りたい気分ですよ。ごめんなさい、見くびってましたって(笑)。だから、今は全然不安はありませんね。きっといいものになると思いますよ。」
    JIRO「ボクも今回は武道館をやるのにすごくいいタイミングだと思います。だからデビュー前からのファンには感謝の気持ちを込めたいし、自分たちにはごほうび的な1日にしたい。ある意味、節目のライブにしたいです。」
    TAKURO「僕らの東京での初ライブ、お客さん2人だったんですよ。それを考えると・・・きっと胸がいっぱいになるんでしょうね。」
    Wink Up

    HISASHI「武道館はでかいと思いますよ。武道館でやれるようなバンドになったというのは、やっぱり俺らの気持ちを変えてくれましたね。なんかね、武道館って気をつけないと足を掬わレそうなステージなんですよ。それくらいロックに対して厳しいハコなのかなって言うね。俺の中には、武道館クンっていうのがいるの(笑)。武道館クンっていうのは、すごくプライドが高くて、いろんなバンドを見てきて、ちょっと偏屈なんだけど、でも、その人も多分気に入ってくれるだろうなぁっていうステージを頭の中に描けるから、GLAYは。それが武道館でやれるバンドになったんだなぁって実感できるとこなんですけどね。」
    Vicious

    武道館終了後のコメント
    TERU「初めての武道館であれだけ人が集まってくれて…8年間GLAYをやってきて、あんなに幸せな時ってなかった。人が多いとかじゃなくてね、何かが違った。やっぱり今までGLAYのために頑張ってくれた人達も、お世話になった人たちも来てくれたし、武道館だから今までライブをやっても10人に満たないような状況でやってた頃から来てくれてた子達もきっと来てくれてるだろうと思った。おめでとう!っていう言葉じゃなくて、何かが・・・みんなからの気持ちが自然に伝わってきて、それに応えよう応えよう!って思って、ライブの最中、ずっと気が張りつめてたのかもしれない。で、『Together』の後のMCで、フッと自分に返った時に、こんな凄いところでできるようになったんだ、これもみんなのおかげだなって思ったら・・・・ね。」
    HISASHI「単純に“夢を叶えた”っていう実感が凄くあった。ライブが終わって、楽屋に戻った瞬間に・・・。演ってる時は、コンサートをやらなきゃいけないっていう気持ちで、感情を押さえつけてギターを弾いていたところがあったんですよ。でも1回目の武道館は、絶対にこうなるっていうのが、8年前から分かってたから(笑)」
    JIRO「緊張してないなって思いながらも、登場する時、走りこみの中から上がってくる時には、凄く緊張してたし、1曲目、2曲目なんてガチガチだった。何度もなきそうになりながら(笑)。なんかいろいろ思い出しちゃって・・・親とかも観に来てたし、東京に出てきてる函館の連中なんかもみんな観に来てくれたんで感動しちゃいました。」
    TAKURO「あのライブは、頑張った自分達へのご褒美のようなものだったから、“良かった”とか“こうしたほうがいいね”という言葉は正直耳に入らない感じだった。もちろん、今後武道館をホームグラウンドにしていきたいし、自分たちのものにしていきたいから、次の武道館でのライブとは全く違うものだよね。俺自身はあのライブは自分とGLAYに関わって頑張ってきた全ての人に贈るライブだった。」

    EPISODE

    「SHUTTER SPEEDSのテーマ」初披露
    いまやライブの定番となっている「SHUTTER SPEEDSのテーマ」が初めて披露されたのがこの武道館公演。
    --1万人の前で歌ってどうだった?
    JIRO「それほど緊張しなかったですよ。あの後にボーカルのレコーディングをしたんですけど、その時だったり、メンバーにはじめて聞かせたときのほうが緊張しました。」
    --前回のツアーが終わった時のインタビューで、「ベースソロをやって歓声を独り占めして、いつもこういう状態のTERUが羨ましかった」って言ってたけど、そこはどうだった?
    JIRO「気持ちよかったことは気持ちよかったですよ、やっぱり。でも、それより、俺の曲を聴かせられたっていうことのほうが大きかったですね。初めての武道館で自分が作った曲を歌えたって言うことの方が。」

    D.I.E.のアクシデント
    前日9月8日、千葉マリン・スタジアムにて行われたhideのLEMONedのイベントに参加したD.I.E.さん。ステージから客席にダイブした際に左足の踵を骨折。武道館では車椅子で会場入り、座ったままでのプレイとなった。(発売中のDVD「無限のdeja vu」にも収録)
  • bay-fmレギュラー番組「TERU ME NIGHT GLAY」スタート (DJ:TERU)

    1996.10.02

    bay fmのレギュラーラジオ番組 「MUSIC PULSE on Tokyo Bay」が 装いも新たに「TERU ME NIGHT GLAY」として再スタート。

    REVIEW

    TERUのリスナーとのかげひきが面白い。
    今年、さらなる活躍が期待されるGLAYのボーカル、TERUがメイン・パーソナリティーを務めるのがこの番組。リスナーとのキャッチ・ボールを中心に番組は展開する。よって、番組の内容もリスナー参加の企画が目白おし。 名物コーナーは次のとおり。まずは「俺、カワラちゃん」。パーソナリティーのTERUが架空の人物“カワラちゃん”となり、リスナーから送られてくる怒りのハガキを読みあげカワラを割るという、爽快かつ豪快なコーナー。リスナーのストレス発散の場であると同時にTERUのかなり男らしい一面も発見できるかも。また、TERUの人柄がにじみ出る的確なアドバイスもリスナーに大好評。そして名物コーナーの「テルミーカジノそんなバカラー」。こちらはリスナーとの1対1のクイズコーナー。クイズの内容よりもTERUとリスナーとのかけひきが聴きどころ!老若男女問わずのリスナーにTERUがおしたりひいたり、ぼけたりつっこんだりして番組をグーンと盛り上げる。この他にも、毎週、変化に富んだ企画を盛り込みながら番組はオンエア中。月に1.2回は生放送で行っているらしいから、生放送ならではのTERUのテンションの高さなんていうのもチェックポイントか!?まさに“ワンナイト・バラエティショー”というセールス・キャッチコピーがぴったり。
    また、TERUの魅力については「思いっきリパカをやれるし、思いっきり真面目にもなれる奴」と、番組担当ディレクター氏は語るが、そんなTERUのキャラクターが“めりはり・わびさび”になって番組をよりリスナーに近づけているのは確か。GLAYファン以外のリスナーが多いというのもうなずける事実である。もちろん、GしAYの曲や他のアーティストの曲も聴けるが、ただのアーティスト番組というマニアックな枠にとどまらず、いろんなことにチャレンジしている姿勢はまさしく“ラジオだからできるお楽しみ”。
    おそらく、TERU本人も楽しみながら番組をすすめているに違いない。クイズに応募してTERUとバトルを繰り広げるもよし、怒りを込めてハガキを書いてみるもよし。隠れキャラを堪能するのも、またよしというなんともおいしいプログラムだ。
    POP BEAT
  • FM802「ROCK KIDS 802」presents『GLAY SPECIAL LIVE IN OSAKA』大阪御堂会館にてトーク&アコースティックライブ

    1996.10.05

    大阪 御堂会館にてFM802・L-magazine主催トーク&アコースティックライブ 実施

    INFORMATION

    SET LIST 
    18:00 ビデオ上映
      1. More Than Love
      2. グロリアス
      3. Together
      4. BELOVED
       
    18:30 第1部 Lマガジン公開インタビュー
      GLAY スペシャル・トーク・ライブ

    19:10 第2部 
    GLAYミニアコースティックライブ
      1. 週末のBaby Talk
      2. LOVE SLAVE
      3. Miki Piano
      4. BELOVED
      5. HAPPY SWING
      6 if~灰とダイヤモンド
      7 原色の空(Cloudy Sly)
      8 RAIN
      9 REGRET
      10 Life ~遠い空の下で~
      11 Don't Look Back In Anger(OASIS)

    19:40 プレゼント抽選会

    REVIEW

    Lマガジン FM802「ROCK KIDS」で開催したGLAYスペシャル・ライブ・イン・OSAKAに、なんとLマガ、FM802あわせて約35000通のハガキが寄せられた。その中から当選した400組800名のファンが10/5、御堂会館に集結。
    開演を告げるジングルとともに、総合司会のFM802「ROCK KIDS 802」月曜担当DJの小田静江さんが登場。本編のトークはメンバーが時折笑顔を見せながら、リラックスしたムードで進行。圧巻はファンからの質問コーナー。「4人の中でお酒を飲むと一番怖くなるのは誰ですか?」の質問に、JIROが「TERUです。」と間髪を入れずに即答。また、13歳の中学の男の子からは「どうやったらTAKUROさんのようなきりりとした眉毛が書けるんですか?」という質問には場内大爆笑。そんな感じで愉快なジョークから真剣な音楽の話まで、まったく気取りのない雰囲気で楽しめたトークライブの次はGLAY初となるアコースティック・ライブ。
    「今日しか披露出来ないスペシャルな曲を並べてみた」というTERUのMCでスタート。いつものツアーのサポート・メンバーの協力を得て、アコースティックとは言えども、スリリングで躍動感に満ちたホットなグルーブを演出。終演後も楽屋で4人がそろって「気持ちよかった」のセリフを連発していた。イベントの最後に行われたプレゼント抽選会では、彼らのサイン入りメモパッドの他、NTTパーソナル関西からPHSがファンに贈られた。
    Lマガジン

    MEMBER'S COMMENT

    公開インタビュー採録
    --まずは第1部のLマガジン公開インタビューから始めたいと思います。それではGLAYの皆さんの登場です。(「More Than Love」をBGMにGLAYの4人が入場。)さてさて、凄い声援なんですが、この4人が大阪に姿を見せるのは9月1日の厚生年金会館以来になりますね。大阪のライブ、大阪のファンの印象ってどんな感じなんですか?
    TERU「そうですね。あの、良いライブっていうのは印象が薄いんですよ。例えば、僕はつらい思い出って何年経っても憶えてるんだけど、楽しい思い出はあまり憶えていないんですよね。だから大阪はすごく覚えていません(笑)。」(場内拍手)
    TAKURO「それに大阪のファンは気迫が違いますよね。ライブを楽しもう!という気持ちが強いというか。楽しくなかったら金返せ!みたいな雰囲気があるし。」(場内爆笑)
    JIRO「あと男のファンも多いですよね。HISASHIのギターの手元ばかり見ている人とか(笑)。僕のプレイの失敗を見て笑ってる人とか(笑)。」
    --ところで9月9日に初の武道館ライブをやりましたね。
    TERU「うん。やっぱり、高校時代からずっと夢見ていたステージだったので、すごく感動しました。」
    --その武道館公演とほぼ同じ時期に『BELOVED』が大ヒットを記録して
    TAKURO「うん。本当にこの曲のヒットはうれしいんですよ。『BELOVED』という言葉は、高校の頃に出会って、いつかこのテーマで曲を作りたいなと思ってたんだけど、ようやくこの言葉に相応しい・・・かどうかわかんないけど(笑)…と、思えるほどのバンドも自分自身も成長してきたと感じたので、今年になってようやく曲にできたという…。だから、かなり個人的に思い入れのある曲だったので・・・」
    TERU「それにバンドも『BELOVED』という言葉が、今年の一つのテーマとして僕らの中に存在していたという感じなんですよ。」
    --でもって待望のニューアルバムも『BELOVED』と名づけたと
    TERU「うん。この言葉の持つ優しさというか、愛に溢れた感覚を、GLAYなりの解釈で今回のアルバムに表現したかったんですよね。」
    --そのアルバムを引っ下げて12月から全国ツアーに突入しますね。
    HISASHI「今年はね、たくさんライブをやりたいと、メンバー全員で言ってたんですが、ホント、この1年はライブを中心に活動ができたと思ってますし、また年末から今までにない規模(約30ヶ所)でツアーに出られるっていうのは、最高の気分ですね。だから、精一杯頑張って実りあるツアーにしたいと思ってます。」
    TERU「それに今日のイベントみたいに、ファンとこう向かい合って話ができる機会なんて数少ないことなんですが、これからもね、ライブやアルバムを通して、僕らの気持ちを伝えていきたいと思いますので。また応援してくださいね。」(場内拍手)
  • 初の学園祭ライブ スタート

    1996.10.10

    10月10日  福島女子短大
    10月26日  常磐大学
    10月27日  白鴎大学
    11月 3日  立正大学
    11月 4日  上武大学

    INFORMATION

    SET LIST(上武大学) 
      1. グロリアス
      2. 生きてく強さ
      3. a Boy ~ずっと忘れない
      4. More Than Love
      5. BELOVED

    MEMBER'S COMMENT

    --学園祭ツアーはどうだった?
    JIRO「良かったですよ。ノリも今までのGLAYのライブとまたちょっと違って、手拍子は起きるはなんだらかんたらあって。でも、最初のってなかった人たちも最後には盛り上がってくれたりして。そういうところではすごくやりがいがあったなって。」
    --学園祭となると予備知識が全くないお客さんが来るわけだからね。
    JIRO「うん、でもそれは『BEAT out! reprise』ツアーの伊予三島でぶっ壊されてたから。あそこって“函館よりも田舎か”っていうくらい。だから初めてロックのコンサートを見に来たっていうお客さんもいたと思うんですよね。そうしたらやっぱり『Together』で手拍子が起きて、TERUが怒ってマイクから離れて歌ったら、なんか勘違いしてみんなが歌いだしちゃったという(笑)」
    HISASHI「2次災害が起きた(笑)」
    JIRO「でも結局はみんなが笑顔で見てくれて笑顔で帰ってったりっていうのを見ると、その人たちなりにすごく楽しんでくれてたんだなと思って。もしかしたら俺たちは今までファンに甘えていたのかなって。逆にその辺から柔軟になったんじゃないかな?」
    HISASHI「全部受け止める力がついたんだろうね。今まではそれに負けちゃって“ほら、お前らのせいだよ”って思っちゃったりしてたんだけど、考えてみたらそんなのって自分たちの力がないだけだからね。」
    JIRO「結局は、やる側の問題だったんですよね。手拍子をして欲しくなかったそこまでの流れを緊張感のあるものにしたり、曲順をうまく考えたりすればクリアできますから。」
    HISASHI「今年は本当にバンドとしての精神力がついたと思うんですよ。それが今年一番の収穫でしょう。レコーディングもして、アイスランドもいった中でこれだけたくさんツアーを組んだっていうのがちゃんと成果になってると思う。それが学園祭ツアーで確認できたな。」
    JIRO「またひとつ違う感覚でみんなで“良かった”って言えたライブだったと思う。演奏とかの個人的なレベルのもんだいじゃなくて、スタッフや観客を巻き込んだ上での成功っていう所に目がいってるんですよね。」
    uv
  • 10thシングル『a Boy ~ずっと忘れない』発売

    1996.11.11

    10thシングル『a Boy ~ずっと忘れない』発売
    (NHK総合テレビ「ポップジャム」エンディング・テーマ)

    c/w neuromancer

    REVIEW

    GLAYのライブ経験者にならすぐわかると思うけれど、例えばステージの彼らから伝わる訥々としたハングリーさ。おそらくそれが音楽への真剣さなのだけれど、今作のテーマになってる“夢”や“孤独”に対する想いにも、それととてもよく似た強さが感じられる。ノイジーなエレキギターとアコースティックの重なりが寂しげな歌詞を暖かく包み、微妙な心象風景を丁寧に描く。ここのとこ連続ヒットを決めているプレッシャーを感じさせないし、堂々と昔ながらのテンポ感を効かせるカップリング「neuromancer」も楽しげでいい。
    B-PASS


    NHK「ポップジャム」のエンディング・テーマとしてもオンエア中のこの曲はアルバム『BELOVED』からの先行シングル。自分の中のいろんな葛藤を描いた詞は、何か目標に向かってがんばっている人たちへの応援歌になるのでは。メロディメーカーとしてのTAKUROの力が十分に発揮された曲でもある。
    POP BEAT

    MEMBER'S COMMENT

    TAKURO「『グロリアス』が故郷の友達のことを歌い、『BELOVED』は自分たちのまわりにいる人たちへの愛情を歌っている。で、『a BOY』に至っては自分の今までの活動も含めた生き方について歌ってるんですね。ここまでやったっていう誇らしい達成感もあるし、もしかしたらデビュー前に願っていた夢の話は全部かなえてしまったかもしれない。それでも時間は過ぎていくし、生きていかなきゃいけないってところで、ある意味決意表明みたいなもので出したんです。」
    オリコン ザ一番


    ―『a Boy~ずっと忘れない』ってタイプ的には『BELOVED』に近いけど、こういう曲を続けてシングルとして出すのは意図があるの?
    JIRO「最初は『RHAPSODY』にしようかって言ってたんだけど、シャレがきつすぎて(笑)。俺らの今のこういう精神状態があるから『RHAPSODY』っていう曲が出来たんだけど・・・俺ら、シングルに関しては何でもいいって言ってるから、タイアップに関しても使いたい人がいれば選んでくれればいいっていう感じなんです。『a Boy~ずっと忘れない』に関しては、NHKの人が気に入ってくれてPOP JAMのテーマに決まったんですよ。」
    FOOLS MATE


    neuromancer
    HISASHI「この曲は一生忘れられないんじゃないかな。作業中のことも含めて。実際あれは俺の趣味に走っちゃった曲なんですよ。そうしながら、バンドと兼ね合いを見つける難しさっていうか、生の音と機械もののミックスっていうのが難しくて。一度、みんなで打ち込んだ音の上からやってみたんですけど、どうもピンとこない。その時に、みんなの“この曲、どうやったらいいんだ?”って表情が、全部俺のほうに向けられてて。だからメンバーが帰った後も、スタジオでずっと打ち込みの作業してたんですよ。俺とD.I.E.さんと永井さんで。あの2人がいなかったら、できなかったことも、けっこうあるんですよ。」
    TAKURO「この曲(neuromancer)のレコーディングは、D.I.E.さん、永井さん、HISASHIからなる打ち込み隊が受け持ってたんで、他のメンバーはロビーで寝ていました(笑)。昔はバンドたるものは生じゃなきゃいけないなんて思ってたんですけど、最近は柔軟になってますね。そんなにやりたいならいいんじゃない?応援しますよって。そうなれたのはきっとこだわる部分はもっと他にあるってわかってききたからじゃないかな。」
  • 3rdアルバム 『BELOVED』発売

    1996.11.18


    3rdアルバム 『BELOVED』発売
    初のミリオンセールス達成

    収録曲
    01. GROOVY TOUR 
    02. Lovers change fighters,cool 
    03. BELOVED
    04. SHUTTER SPEEDS のテ-マ
    05. Fairy Story
    06. カナリヤ
    07. HIT THE WORLD CHART!
    08. a Boy~ずっと忘れない~
    09. 春を愛する人
    10. カ-テンコ-ル
    11. 都忘れ
    12 RHAPSODY 
     
    オリコン・チャート初登場1位 獲得 (12/2付)、
    初のミリオン・セールス達成

    REVIEW

    バンドにとって4作目、メジャーでは第3弾となるオリジナル新作。今年前半に前作『BEAT out!』がヒットし、続くホール・ツアーさらに初の武道館公演と、バンドの存在が大きく飛躍したとしになったが、その経験や成果が作品の質として確実に反映されている。それは、ドラマ主題歌となったM-3や先行シングルM-8等のミディアムからスローな曲での表情の豊かさにつながり、またハードな曲でも力むことなくバンドならではのグルーブを感じさせたり、またアレンジ性の広がりや詞のテーマ性まで、様々な部分で活かされているようだ。方向性を示唆するという視点でも、今後に意味ある作品になるような気がする。
    ぴあ


    “最愛の”と名付けられた大ヒットシングル「BELOVED」そのままをタイトルに冠した、今のGLAYの全てが注ぎ込まれたニューアルバム。発売され屋ばかりの先行ニューシングル「A Boy~ずっと忘れない」、そしてベースのJIROがAメロでボーカルをとる「SHUTTER SPEEDSのテーマ」などを収録。聴かせどころ、遊びどころをきっちりと押さえた傑作。待ちわびていたリスナーへの愛情もしっかり伝わってくる。
    POP BEAT

    MEMBER'S COMMENT

    --出来上がって率直な感想は?
    TAKURO「メンバー自身が人間的にすばらしく成長したというのがありましたから、それが音に出ないはずがないというのがあって。だから自分が思うものと作るサウンドというものの距離が短くなってきましたね。あと、偶然・・・いわゆる『BEAT out!』で起こした奇跡みたいなものは、自分たちの意志でコントロールできるようになったんじゃないかなと。だから、より高い次元でのマジックを起こすべく、スタジオにメンバーが集まったという感じだったんですよ。」
    JIRO「俺は全部ミックスダウンとか終わってから、初めてアルバム単位で聴けるようになったんですよ。リズム録りとかしてる時点では、意外と煮詰まってた。それは意識が『BEAT out!』の時よりも高い次元に行ってたからなのかもしれませんけど。自分たちの実力がそんなに一気に上がってるようには思えなかったんです。でも、TERUのボーカルが入ったりミックスが進んでいくうちに“あ、いいものが出来てるなという”実感はすごくありました。」
    HISASHI「ホント簡単に言うと、『BEAT out!』でGLAYがバンドになって、今回、やっと1枚アルバムが作れたという感じですね。『BEAT out!』を作った時も今と同じような気持ちはあったけど、作品を作るたびに、やっぱりバンドとしてのGLAYの奇跡というか、描くものがもっともっと見えてくるんですよ。その意味ではGLAYというバンドがあって、その力を形にできるアルバムがやっと作れたかなと。僕が理想としてたアルバムにすごく近くなったと思いますね。」
    TERU「今回、けっこうミディアム・テンポの曲が多い気がしたんですけど、アルバムを通して聴くと、ミディアムが全然ミディアムに聴こえないほど、各曲のパワーがあるなと思ったんですよ。一人一人が出す音の意志が強くなった分、全部が重なるとすごくパワフルになる。例えば強い曲が並ぶとお互いがぶつかりあったりして曲を殺してしまったりするんですけど、このアルバムは全然それを感じさせない、いいバランスになってる。あと、自分たちがすごく楽しんでやってるというのが目に見えてわかるような曲が並んでるし、すごく良かったと思いますね。」
    WHAT's IN?


    『GROOVY TOURS』
    TAKURO「アルバムを2枚作ってきて、よりリアルにリアルにという気持ちもあって。恋愛とか夢や挫折を歌うのもいいんだけれど、実際自分たちは1年の1/3近くツアーを回っているという事実があるわけで。そういう自然なことを歌にしたかった。この曲は“BEAT out!”の冠のついた2つのツアーのことなんですね。自分の中ですごく大きな存在だった『BEAT OUT!』というアルバムにけりをつけて、次の『BELOVED』からの世界観がこの曲から広がっていくという。1曲目はそういう曲にしたかったんです。」
    HISASHI「ツアーが歌詞のテーマに決まる前にギター録りをしたんですけど、なぜかライブのことを考えて弾いていた記憶があるんですよ。」
    TERU「次のツアーで、この曲は絶対1曲目だと自分で決めていたところがあったので、ステージに出る瞬間の緊張感とかうれしさといったものを、メいっぱい詰め込もうという気持ちはありましたね。音のリアルさじゃなくて、気持ちのリアルさと言いますか。そういうものをこの曲では、出したいなと思いました。」
    『Lovers change fighters,cool』
    TAKURO「出逢ってすぐの頃は、相手の何もかもが新鮮だけど、ある時期が来ると、その女の子がメシも食えばトイレにも行くし(笑)。そうなった時に好きだけど、腹の立つこともあるなという。でもその時期を乗り越えると二人の関係は更に深まるんだろうけど、お互いの度量が試される(笑)、そんな時期の恋人達に贈りたい曲。」
    JIRO「デモの段階から現曲のイメージがガチガチにあったんで、それをいかに崩すかが大変だった。今までの流れだけじゃなくて、新たなGLAYのシーンを作らなきゃダメだと思ったから、この曲は何度もアレンジしなおした気がする。インディーズの頃からやってたGLAYの流れがある96年型の曲。」
    TERU「耳に入ってくるバックの音に変則的なメロディーがついているところは、今までにないものだったので、歌入れにはすごく苦労しました。歌入れのときはみんなには申し訳ないけど、バックの音を消して、キーボードの音だけを聴きながら歌ってました。今だから告白しますけど(笑)。」
    『BELOVED』
    TAKURO「この曲には思い出が詰まってますね。まず思い出すのがアイスランド。GLAYってジャパニーズ・ポップロックみたいなイメージで、日本国内のみ有効なんじゃないかと思ってたけど、アイスランドでもはまってましたね。移動中、ずっと出来たばかりの「BELOVED」を流してたんですけど、あのイントロはもしかしたら自分の中では究極かもしれない。こねくりまわしてるうちに、偶然あの印象的なイントロのワンフレーズが出てきたことも思い出の一つです。」
    TERU「『グロリアス』では北海道を思い出すし、この曲ではアイスランドを思い出す。曲によっていろんな場所が思い出に残っていくのはうれしいですね。」
    『SHUTTER SPEEDSのテーマ』
    JIRO「曲自体は、頭の中で最初のイントロのリフが浮かんで。で、ベースを持ったら、ちゃっちゃとできた(笑)。ほんとすぐに出来ましたね。5分くらいかな。『カナリヤ』もそうだけど、GLAYのことやTERUの歌声を考えないで、まず自分のやりたい曲を作ってみようと思ったんです。それがオレの曲の個性につながると思ったから。最初は全部TERUに歌ってもらう予定だった。でも自分の曲を始めて武道館で発表することになった時に、インパクトをつけたいなと思ったんですよね。だったら俺が歌おうと。」
    TAKURO「他の人の曲に詞を書くのは初めてだったんですよ。この曲はGLAYの中でも異端児だったので(笑)、歌詞も異端児にしようと思って。あえてカッコつけずに、自分がキレる瞬間を待ってガーっと一気に詞にした。ツアーの途中にホテルで書いた勢いが、詩の中に生きてると思う。日本語の面白さを今回は出したいと思ってたんだけど、それが顕著に出てる例かもしれない。」
    『Fairy Story』
    HISASHI「アルバムには入ってるけど、ライブでは絶対にやらないし、シングルカットもされないけれども一番好きだっていう曲が誰にでもあると思うんですよね。この曲は僕にとってそんな曲。例えば、1年前は“全曲100点、全曲シングルカットしてもおかしくないくらいの気持ちで作りました”って言ってたけど、、その肩の力の入れ方が違う方向に向かった曲だと思う。アルバムを作るという意味を、あらためて気づかせてくれた曲でしたね。もしもライブでやったら、お客さんからどういう答えが返ってくるんだろう?と思ってます。」
    TAKURO「それは自分にもあるかもしれない。今までは100点の曲ばかりですごく優等生だったけど、70点くらいで残りの30点はお客さんにゆだねてる。それを今僕らはワクワクしながら待ってる感じかな。」
    『カナリヤ』
    JIRO「後でちょっとメロディは変えたんですけど、これも原型は5分くらいでできた曲。家にあるクラシックギターを弾いてたら、いいのができたぞ!って、歌いながら作った曲ですね。オレの中ではこれこそが自分らしい曲だと思う。きっとみんなは『SHUTTER SPEEDS~』の方がオレらしいと思うのかもしれないけど、オレはずっとこういう曲を作りたかったんです。」
    『HIT THE WORLD CHART』
    TAKURO「GLAYは今、いろんなところに露出されて、自分たちの顔が知られてきている。いわゆる有名になる怖さを感じ始めた頃に作ったので。どうなるんだろうなぁって。それがだんだん大きくなって、世界規模になっちゃいました(笑)。」
    TERU「最近はどこを歩いていても、あっという顔では見られます。でもそれを気にしていたら、やりたいこともできないですから。自分は自分だし、勝手にやらせてもらってます。電車にも乗るし。あえてそういう自分でいたいと思う。」
    『a Boy ~ずっと忘れない』
    TERU「この曲は、東京に出てからの自分の経緯と言いますか。それを全て歌にしておきたいなと思った。最後に何が残るか、何を大切にすれば今までのつらさが解消できるんだろうなと思った時に、それは人に対する優しさだったり、まわりから受ける愛情だと思ったんですね。これは武道館をやる前、ツアーの合間にレコーディングしたんですけど、ツアーに来てくれた人たちのGLAYに対するやさしさをすごく感じていた時期だったので、その気持ちを自分なりに伝えようと思った。たった独りではどうにもならないこともあった。でもGLAYのメンバーがいたからこそがんばれたと思う。まわりの人たちにも世話になったしね。その人たちに対する気持ちは、この曲を大きなものにしてると思う。」
    TAKURO「生まれてくる時、死んでいく時、人は独り。だからこそ人とのつながりを求めてると思う。『グロリアス』で故郷の友達を想い、96年の最後に出すこのシングルで自分のことを想う。そして自分の中で次にどうやって生きていけばいいのか徐々に見え出してくる・・・そんなことを考え始めた時に、この歌ができた。アルバムの最後にできた曲です。」
    『春を愛する人』
    HSIASHI「原曲はかなりGLAYらしい曲だったんですけど、そこに96年の今、メンバーが持っている構想をどんどん注ぎ込んでいった曲です。TERUがどうしてもやりたいと言ってた、一人オーケストラみたいなものをこういう曲でチャレンジできたのは、GLAYも成長したんだなと。前だったら、同じコードで押し切るような曲に仕上がっていると思う。」
    TAKURO「今回はタイトルで悩んだ曲が多かった。この曲もそうですね。『春を愛する人』は仮タイトルだったんだけど、やっぱりこれしかないなと(笑)」
    『カーテンコール』
    TAKURO「20歳ぐらいに作った曲です。“beloved”という言葉を、高校2年くらいからいつかタイトルにしたいと思って、今年やっと使えるようになったように、このメロディも年齢的な部分でなかなか歌えなくて。今回出すのが一番いいだろうということで。そういうのはGLAYには多いんです。メロディはそのままだけど、詞は武道館明けに書いたので、生々しいですね(笑)。」
    『都忘れ』
    JIRO「これは『グロリアス』と同じ時期に録ってた曲。2曲がシングル候補になっていて、結局『グロリアス』になった。オレは個人的にはこの曲がすごく好きなか。イントロのベースラインが楽器隊の中では、いちばん印象的な主旋をとってる感じも好きです。」
    HISASHI「家でTAKUROと一緒に打ち込みをやってたんだけど、その時のエネルギーみたいなものを思い出します。どうしてもギターのフレーズばかりに耳がいっちゃうことが多くて、そういう曲は自分の中で好きな曲になるんですけど、こういうステージの上でTERUの歌を聴いてるような曲もあってもいいかなと思った。」
    TAKURO「うまいこというね(笑)。『a Boy』とかこれとか、オレもそうだね。TERUの歌を聴いちゃう。あとは、このタイトルを許してくれただけでバンドとしての器がでかいと思った(笑)。今回の中でいちばん気に入ってるタイトルかもしれない。」
    『RHAPSODY』
    JIRO「究極の開き直りソングです(笑)。この曲は、今のGLAYの活動を振り返ってみても、ラストにふさわしいなと。次につながる前向きさ、ライブに向かう前向きさみたいな。みんなこのアルバムを聴いてハッピーになって欲しいんです。いい気分になって欲しいんです(笑)。」
    HISASHI「僕らが高校時代に聴いていた、いちばん好きな8ビート。あえて今までのGLAyでは敬遠してたところがあったこの8ビートをやってる。やっぱり自分たちが気持ちよかったり、楽しくなれるものは素直にやろうよ!という開き直りの曲です。」
    JIRO「『都忘れ』や『RHAPSODY』の流れは、ぜひ車の中で聴いて欲しいですね。高速にでも乗ってれば、さらにバッチリ。」
    POPBEAT