2023.10.27
GLAYのヴォーカリストTERUが、故郷・函館の金森赤レンガ倉庫 函館ヒストリープラザにて、自身二回目となる絵画展『THREE COLORS EXHIBITION』を開催する。あうん堂ホールで開催する個展『万里一空』と並行して、本展はTERUと親交の深い建築家兼アート作家のTAKUMI、函館在住の若手画家SHURIとの三人合同絵画展として実施。“過去・現在・未来 ―連鎖する創造性―”をコンセプトに掲げ、世代を超えた交流と共創の場の創出を目指す。「音楽にも絵にも真剣に取り組んで、双方を繋ぐハブのような存在になれたら面白いな、と考えています」と意気込むTERU。会期は11月8日(水)~11/14(火)、GLAYのアリーナツアー『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023-The Ghost Hunter-』函館公演と連動し、アートと音楽の両面で函館の街を盛り上げていく。
TERUが本格的に絵画を描き始めたのは2022年、TAKUMIとの出会いがきっかけ。TAKUMIは、TERUに誘われて函館に足を運ぶうち、“第二の故郷”と呼ぶまでに街に親しむようになり、函館の自然にインスパイアされ新たな作風を開花させていった。「いつか函館で自分の作品を展示する機会を作りたいと考えてはいたんですが、TERUさんのお声掛けで、まさかこんなに早くその日が来るとは」と展開の速さに驚くTAKUMI。「函館は本当にポテンシャルがある街。この街の魅力をもっとちゃんと伝えられたら、観光に限らず、もっといろいろな人たちが来る場所になるんじゃないかな?と感じます。いずれ建築家的な視点でもお手伝いができればいいな、と思っています」と未来を見据える。
同じく2022年、TERUはSNSを通じてSHURIの存在を知り、自身の初個展『音の可視化展』(函館あうん堂ホールにて2023年5~6月開催)で対面。プロの画家として生きる厳しさに苦悩する彼女にエールを送り、より良い制作環境で絵を描けるよう手を差し伸べ、コラボ作『GIRAFFE』を函館スタジオで制作。TERUはアクリル画、SHURIは油彩画でキリンを描いた。「1つの空間に3人がいて絵を描いているのがすごく良くて。この3人でイベントを開催したいな、と思った」と、TERUは三人合同絵画展を着想した瞬間を振り返る。
「今回の展示作品は、バグというモチーフで描いていて、感情を爆発させているのですごく色彩豊か。函館から世界へ行けるように、今頑張っています。大学で絵を習ったこともなく独学なので、そういう自分の成長過程を見て“私も頑張ろう”と思ってもらえるようになれたら。函館をもっと盛り上げていきたいです」(SHURI)
“過去・現在・未来 ―連鎖する創造性―”というコンセプトはTAKUMIが発案。TERUが絵を描き始めたきっかけであるTAKUMIを“過去”、三人展の軸となるTERUを“現在”、TERUが応援する次世代のSHURIを“未来”とし、横長の会場を3つのスペースに分けて構成する。そうした空間構成の才はもちろんのこと、TERUが閃いたアイディアを緻密なプランニングで具現化する手腕にも建築家らしさを発揮、TERUは信頼を寄せている。「そのコンセプトを聞いた瞬間、色がパンッ!と出てきて三原色のイメージが浮かんできて、『THREE COLORS EXHIBITIONってどう?』という提案をしたんです」(TERU)とタイトル誕生秘話を明かした。
テーマソングを担当するTHREE COLORS+ONEと名乗るアーティストは、函館出身、弱冠20歳のシンガーソングライターPARA。作詞作曲、アレンジも全てスマートフォン一つで成し遂げる新世代の奇才だ。TERUが「音楽に愛された天才」と絶賛する彼女の書き下ろし曲(TERUのラップも聴きどころ)が会場のBGMとなり、音で空間を彩る。
「絵にマッチした曲ができましたので、ぜひ絵を観ながら、そして家に帰ってその曲を聴いて、御三方の綺麗な絵をまた思い浮かべながら楽しんでほしいです。音楽家として、音の観点で 函館をどんどん盛り上げていきたいなと自分も思っています」(PARA)
発起人であるTERUは、「3人展の翌年には10人展、4年後には函館ビエンナーレを構想していて、10年後には函館にパビリオンをつくりたいという大きな夢もあります。その頃にはGLAYも40周年ですしね。美術大学や音楽専門学校などもつくって、函館を若者が集まる街にしたいんです」とTERU。そのスタート地点となる『THREE COLORS EXHIBITION』に是非、足を運んでいただきたい。
TEXT/TAE OMAE
TERUが本格的に絵画を描き始めたのは2022年、TAKUMIとの出会いがきっかけ。TAKUMIは、TERUに誘われて函館に足を運ぶうち、“第二の故郷”と呼ぶまでに街に親しむようになり、函館の自然にインスパイアされ新たな作風を開花させていった。「いつか函館で自分の作品を展示する機会を作りたいと考えてはいたんですが、TERUさんのお声掛けで、まさかこんなに早くその日が来るとは」と展開の速さに驚くTAKUMI。「函館は本当にポテンシャルがある街。この街の魅力をもっとちゃんと伝えられたら、観光に限らず、もっといろいろな人たちが来る場所になるんじゃないかな?と感じます。いずれ建築家的な視点でもお手伝いができればいいな、と思っています」と未来を見据える。
同じく2022年、TERUはSNSを通じてSHURIの存在を知り、自身の初個展『音の可視化展』(函館あうん堂ホールにて2023年5~6月開催)で対面。プロの画家として生きる厳しさに苦悩する彼女にエールを送り、より良い制作環境で絵を描けるよう手を差し伸べ、コラボ作『GIRAFFE』を函館スタジオで制作。TERUはアクリル画、SHURIは油彩画でキリンを描いた。「1つの空間に3人がいて絵を描いているのがすごく良くて。この3人でイベントを開催したいな、と思った」と、TERUは三人合同絵画展を着想した瞬間を振り返る。
「今回の展示作品は、バグというモチーフで描いていて、感情を爆発させているのですごく色彩豊か。函館から世界へ行けるように、今頑張っています。大学で絵を習ったこともなく独学なので、そういう自分の成長過程を見て“私も頑張ろう”と思ってもらえるようになれたら。函館をもっと盛り上げていきたいです」(SHURI)
“過去・現在・未来 ―連鎖する創造性―”というコンセプトはTAKUMIが発案。TERUが絵を描き始めたきっかけであるTAKUMIを“過去”、三人展の軸となるTERUを“現在”、TERUが応援する次世代のSHURIを“未来”とし、横長の会場を3つのスペースに分けて構成する。そうした空間構成の才はもちろんのこと、TERUが閃いたアイディアを緻密なプランニングで具現化する手腕にも建築家らしさを発揮、TERUは信頼を寄せている。「そのコンセプトを聞いた瞬間、色がパンッ!と出てきて三原色のイメージが浮かんできて、『THREE COLORS EXHIBITIONってどう?』という提案をしたんです」(TERU)とタイトル誕生秘話を明かした。
テーマソングを担当するTHREE COLORS+ONEと名乗るアーティストは、函館出身、弱冠20歳のシンガーソングライターPARA。作詞作曲、アレンジも全てスマートフォン一つで成し遂げる新世代の奇才だ。TERUが「音楽に愛された天才」と絶賛する彼女の書き下ろし曲(TERUのラップも聴きどころ)が会場のBGMとなり、音で空間を彩る。
「絵にマッチした曲ができましたので、ぜひ絵を観ながら、そして家に帰ってその曲を聴いて、御三方の綺麗な絵をまた思い浮かべながら楽しんでほしいです。音楽家として、音の観点で 函館をどんどん盛り上げていきたいなと自分も思っています」(PARA)
発起人であるTERUは、「3人展の翌年には10人展、4年後には函館ビエンナーレを構想していて、10年後には函館にパビリオンをつくりたいという大きな夢もあります。その頃にはGLAYも40周年ですしね。美術大学や音楽専門学校などもつくって、函館を若者が集まる街にしたいんです」とTERU。そのスタート地点となる『THREE COLORS EXHIBITION』に是非、足を運んでいただきたい。
TEXT/TAE OMAE