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Vol.59 JIRO WEBインタビュー

X JAPAN(※1)のYOSHIKIが旗振り役となり、伝説の『Extasy Summit』(※2)を蘇らせたヴィジュアル・ロックの祭典、『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016』(※3)。幕張メッセで3日間にわたり開催されたうち、GLAYは初日と2日目でライヴを披露、“無敵バンド”(※4)としては全日出演を果たした。翌週には『テレビ朝日ドリームフェスティバル2016』(※5)にも参加。いずれも特別な祝祭感に満ちた場で“魅せる”ステージをGLAYは届けた。2つのフェスを終えての想い、現在のモード、10月31日からスタートする東北・九州ツアー『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova" reprise』(※6)への意気込みをJIROに尋ねた。

2016.10.24

『VISUAL JAPAN SUMMIT』(以下、『VJS』)が終わってみて、今どのような手応えがありますか?

JIRO
正直に言うと、僕はヴィジュアル系というものをよく知らなくて。高校の3年間はヴィジュアル系にどっぷりハマッてはいたんだけど、それ以降はあまり自分の中で接点がないジャンルだったんですよね。僕たちがデビューしたのはYOSHIKIさんのお蔭というのもあったし、その頃からSUGIZOさんはGLAYのライヴを観に来てくれたり、いろんな場所でお会いする機会があって、すごく温かい言葉を掛けてくれたりして僕らを気にしてくれていて…という繋がりはあったんですけども。でも今回、「(『VJS』という形で再び)『Extasy Summit』をやるぞ!」ということで集まって、再確認できたことがあって。

それはどういったことですか?

JIRO
まずは、自分の気持ち的なところとは別に、GLAYはヴィジュアル系の畑出身だってことをすごく強く感じることができたこと。X JAPANやLUNA SEA(※7)がヴィジュアル系のシーンを引っ張って来ていて、一旦解散(や終幕)はしたかもしれないけど、再結成して今もすごいパワーを持っている先輩たちとして君臨していて。僕らの後輩にあたる人たちもいっぱいいて、その中での自分たちの立ち位置を考えたりもしたし、“自分たちらしさ”というのはあるな、というのを再確認できたんですよね。カッコつけること…というか、ファッションを未だに音楽の一部として取り入れてるのは、やっぱりヴィジュアル系出身だからこそだし、その美学というのはあるな、と思った。僕は90年代に髪を立てることを辞めたけど、やっぱり音楽とファッションが一緒にある、その繋がり方は、学生時代の頃から持っていたロックとファッションの関係なんですよね。何でもいいから目立つことをする、みたいな部分とか。それはやっぱりヴィジュアル系出身だからこそ未だに持ってることなんだな、と感じ取れたのはすごく良かったと思います。

先輩・後輩バンドが一堂に会するという意味では、2015年6月に開催されたLUNA SEA主宰フェス『LUNATIC FEST.』の時も同じだったかと思うのですが、それ以上に『VJS』はヴィジュアル・ロックに特化したラインナップでしたよね。

JIRO
うん、LUNA SEAのフェスの時は、凛として時雨(※8)とか[Alexandros](※9)とかも出ていたし、ヴィジュアル系じゃない人たちも巻き込んでいたけど、今回はヴィジュアル系に特化した人たちばっかりでしたからね。僕らはWOWOWのオンデマンド映像を楽屋で観るぐらいしかできなかったんだけど、やっぱり20代の若いバンドの子たちは、すごく気合入ってる子たちもいっぱいいるな、と思いながら観ていました。

GLAYは10月14日と15日の2ステージありましたが、セットリストが異なっていました。それは、LUNA SEAが両日変える、という事前情報に刺激を受けたからだそうですね?

JIRO
そうですね。元々は、リハーサルに掛けられる時間の問題もあり、今僕たちがベストなコンディションでできる内容というのをすごくいろいろと考えていて、二転三転したんですよ。『VJS』2日間と、(10月22日の)『(テレビ朝日)ドリームフェスティバル(2016)』を同じセットリストにしたほうがベスト・パフォーマンスをできる、とは思ったんですよね。HISASHIもACE OF SPADES(※10)で忙しくしていたし――まぁ、それについて本人はどう言うか分からないけど、そういう件も考慮して。でも、幕張(メッセ/7月30・31日に開催された『HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE~We♡Happy Swing~Vol.2』)でやった曲、やり慣れている曲、今GLAYとしてどうしても外せない曲をピックアップして個人的に練習を始めてみたら、「意外とまだまだ余裕あるかもな」と思えて来たんです。だから、『ドリームフェス』と『VJS』でセットリストをちょっと変えようかな?という余裕が出て来て、「こんなのどうですか?」と(メンバーに)プレゼンしてはいたんだけど。そうしたらTAKUROが、「LUAN SEAヤバいぞ! 『VJS』で2日間、曲全く変えて来るらしいぞ!」と言って来て(笑)。だったら俺たちもちょっと変えたいということで、若干変えることにしたんです。

なるほど。DIEさん(※11)がゲスト出演された場面は感動的で、「HOWEVER」(※12)がまたいつもとは違って聞こえました。

JIRO
最初は「ACID HEAD」(※13)でお祭り的な感じで参加してもらうのはどうだろう?と話してたんですけどね。でも、LUNA SEAがセットリストを変えて来ると聞いたことで、当初は「BELOVED」(※14) を2日間共に入れていたんだけど、「だったら『HOWEVER』にしようか?」ということになったんです。最近の「HOWEVER」はSEIさんのピアノがないからアコースティック・ギターで始まるヴァージョンでやっていたので、今回もそれかな?と思ってたんだけど、「いや待てよ」と。DIEさんに「HOWEVER」を 弾いてもらおうか?ということになって。「生きてく強さ」(※15)も流れで既に選曲されていたから、「じゃあ、その2曲にしようか?」って。だから、当初のお祭り騒ぎから、シフトは真逆にしたんですよ。

なるほど。思わず涙が出てしまうような、非常に印象深いセッションとなっていました。DIEさんとのリハーサルはできたんですか?

JIRO
いや、DIEさんとはぶっつけ本番だったんだけど、全然年月を感じさせなかったですね。結果的に、やっぱり「ACID HEAD」じゃなくてよかったな、と思いますね。

そして、10月16日の最終日には無敵バンドとしてのみGLAYは急きょ出演。直前に決まったことだったのですか?

JIRO
決まったのはたしか3、4日ぐらい前じゃないかな? SUGIZOさんからTAKUROに連絡があって。やっぱり最後だから皆でワーッと終わりたいから、「出てくれないか?」とSUGIZOさんから言われてる、という話がTAKUROからあったんですよ。逆に言うと僕は1日目、無敵バンドでは演奏がなかったし、翌日もGLAYのステージがあるということで早く帰ってしまったんだけど、ちゃんと出ておけばよかったな、と思って。僕以外のメンバーは全員出ていたし。だから、そのへんの気持ちも、すごく変わりましたね。たくさんのバンドがいる中で、流れ的にはGLAYは3番目ぐらいの枠にいたと思うんですよ。3日間終わってみて、X JAPAN、LUNA SEA、GLAYという3バンドは肝になっていたと思うから。そのぐらい、終わってみたら俺たちもあのイベントの中では重要なバンドだったんだと感じたし、X JAPANもLUNA SEAも、GLAYのことを大事にしてくれていた、という気持ちがすごく伝わって来たので。

3バンドが揃い踏みするというのは、イベント開催の第一弾発表時から、かなり肝になっていましたからね。

JIRO
うん、ありがたいことに。あと、無敵バンドに関しては、演奏そのものは適当でもよかったんだな、というのも後になってみるとあったんですよね(笑)。

(笑)。ゴチャゴチャとひしめくように、出演者全員がステージにいることが大事っていうのはありますよね。

JIRO
そうそう。1週間前にTAKUROから電話が来て、「今SUGIZOさんと一緒なんだけど、『2日目の無敵バンドではJIROにベースを弾いて欲しい』って」と言われて。たくさんの出演者がいるから、もちろん揃ってのリハもないと予測してたので、ある程度自分で覚えていく作業だな、とは思ってたんだけど。演奏した(SEX)PISTOLS(※16)の曲は、もちろん知ってはいてもそんなに聴き込んだことはなかったし、似た展開の繰り返しなんだけど覚えるには複雑で、案の定、本番では間違えてしまって。でも、バンド全体も構成自体を間違えて終わってたりするぐらいだったから(笑)。たとえ演奏はメチャクチャでも、観ている人たちの目の前にある画が面白い、というかね。見た目がもう、インパクトがあり過ぎて(笑)。「ああ、こういうのってアリだな」と思いましたね。

盛大なお祭りでしたが、その後すぐ『テレビ朝日ドリームフェスティバル』に出演され、高橋優(※17)さんとのコラボレーションも話題となりました。

JIRO
『VJS』が、お祭り感も含めて破壊力がすごくて、そこで燃え尽きた感が僕はちょっとあって(笑)。でもその分、『ドリームフェスティバル』ではすごく気持ち的にリラックスして弾けたんですよ。フェスの前に、優くんと優くんの事務所のスタッフさんたちとGLAYのメンバーとで一緒に食事をしたんですけど、優くんが「SOUL LOVE」(※18)で初めてステージに立った、と言ってくれていたので、「だったら出ない? 俺たち演奏予定にないけど、やるよ?」という感じになり(笑)。でも、そういう流れになったのも、『VJS』で無敵バンドをやって楽しかったから、という経験も影響してると思うんですよね。何もなくパッと終わってしまうより、俺たちにとっても優くんにとっても、ファンの人たちにとってもサプライズがあったほうが絶対楽しいだろうから。リハーサルは充分にできなかったけど、それで演奏がどうこうということよりも、そういったコラボレーションをすることのほうが大事だと思えた。もちろん、"Supernova"ツアーの時のように、今は演奏面重視でライヴをやってはいるんだけど、例えば「誘惑」(※19)の途中で、「ここは煽るところだな」と思ったら、本当は弾かなきゃいけないところをワーっ!と(手をベースから放して高く挙げて)煽ってみたり。「あ、なんかこれ、昔よくやってたな」って。後から聴き返せばそこだけベースの音が抜けてヘンな感じになってはいるんだろうけど、でも、その場では超盛り上がってたからいいかなって。「ライヴってこんな感じだな」と改めて思えたんですよね。

余韻に浸る間もなく、10月31日からは東北・九州の全7か所を巡る『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova" reprise』が始まります。リハの状態は今、どんな仕上がり具合ですか?

JIRO
ほぼ、大丈夫じゃないですかね? 東北のほうは、初めて行く土地が結構多いので、楽しみですね。

ツアーに向けて、何かいつもと違う心構えをなさっている部分はありますか?

JIRO
実は今、ちょっとお酒を飲まない実験をしていて。昨日はお祝いごとがあったので久しぶりに少しだけ飲んだんだけど、2週間ぶりだったんですよ。次のツアーはお酒を飲まないで廻ってみよう、と思っているんです。僕はあまり二日酔いにならないんだけど、ここ2週間ほど飲まないでいると、やたらよく眠れたり、朝起きた時いつも以上に体調が優れていたりするので、ツアーでそれをやるとコンディションはどうなるのかな?と。お酒を飲まずに打ち上げは楽しいものなのかどうなのか? 翌朝の体調はどうなのか? お酒を飲まないことでどういった時間の有効的な使い方をできるのか? とか。そういったことがすごく楽しみ(笑)。退屈で暇で、お酒がないと打ち上げもつまんないな~と思ったらたぶん、飲むと思うんだけど。

そもそも、どうしてお酒を2週間も断っていたのですか?

JIRO
僕の誕生パーティーをメンバーとスタッフとでやってくれた時に、夕方からワインを飲んでいたから、早い段階で寝てしまったんです(笑)。それで結局、僕のために用意してくれたケーキが出されないまま次の日になってしまって、その間に永井(利光)さんが来てくれていたのにも気が付かず、朝まで寝てたっていう…。

それはちょっと残念ですね!

JIRO
そう。飲むと飲みすぎちゃうな、というのがあって。もし健康診断で引っ掛かったらお酒の量を減らそうとは思っていたんだけど、もう10年ぐらい何も引っ掛かってなくて。だから、まだ大丈夫かな?と思ってたんだけどね。さすがに…まぁ、そんなにひどい迷惑を掛けたわけではないとは思うんだけども。でも、これをきっかけに辞めてみたらどうなのかな?と言ってるうちに2週間経っていました。ここのところ断捨離だのなんだのやっていて、自分に本当に必要なもの・そうじゃないものを分けているうちに、自分自身についてもそうなって来てる、という感じです(笑)。

ツアーが終わるとすぐに年末ですが、何かプランはありますか?

JIRO
とりあえず12月に入って中旬ぐらいまではレコーディングの残りの作業があって、それ以降何もなくなるから、そこからどうしようかな?と思っているところです。夏は1週間ぐらい休んだんだけど、それ以外はずっとベースをいじってたんですよ。ライヴに向けての練習だったり、フレーズをつくったりとかで、なんだかんだでずっと弾いていたから、本当に目的がないオフは久々なんだけども。それだけ長い休みになると僕はたいてい煮詰まるから、「何かしようかな?」とは思っています。

来年の目標は見えていますか?

JIRO
特にはないかな。でも、1、2月は美術館へ行ったり映画を観たり、ライヴを観に行ったり、そういった時間にするんじゃないですかね? 今のところまだ何も考えてないですけどね。
※1:X JAPAN
YOSHIKI(Drum・Piano)、Toshl(Vocal)、PATA(Guitar)、HEATH(Bass)、SUGIZO(Guitar・Violin)、HIDE(Guitar・故)、TAIJI(Bass・故)からなるヴィジュアル系ロックバンド。
1989年にXとしてメジャーデビューし、1992年にX JAPANに改名。1997年9月22日に解散を発表し、同年12月31日にラストステージで活動を終了。2007年10月22日に再結成。
※2:『Extasy Summit』
YOSHIKIによって1986年に設立されたレコード会社およびインディーズレーベル「エクスタシーレコード」所属のバンドが一堂に会して行っていたライブイベント。
※3:『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016』
2016年10月14日(金)、15日(土)、16(日)に開催された、X JAPAN、LUNA SEA、GLAYをはじめとする世界で活躍するヴィジュアル系バンドが一堂に会した、10万人規模の大型音楽フェス。
※4:無敵バンド
2008年に開催されたhideの追悼ライブ『hide memorial summit』でX JAPANやLUNA SEAなど出演者によって結成されたバンド。
※5:『ドリームフェスティバル』
2011年より開催されているテレビ朝日主催の音楽ライブイベント
※6:『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova" reprise』
今年1月から4月にかけて全国30公演にわたって開催されたGLAYの全国ツアー「GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova"」の追加公演。
「東北と九州にGLAYが元気を届ける」という目的のもと、メンバーが発案。
今年10月から11月に東北および九州で行われる。
※7:LUNA SEA
RYUICHI(Vocal)、SUGIZO(Guitar・Violin)、INORAN(Guitar)、J(Bass)、真矢(Drum・Percussion)からなるヴィジュアル系ロックバンド。
1989年に現メンバーで結成し、1992年メジャーデビュー。2000年に終幕を宣言し活動を休止したが、2010年に活動を再開。
※8:凛として時雨
TK(Vocal・Guitar)、345(Bass・Vocal)、ピエール中野(Drum)からなる男女ツインボーカルの日本の3ピースロックバンド。
2008年12月に「moment A rhythm」でメジャーデビュー。
※9:[Alexandros]
川上洋平 (Vocal & Guitar)、磯部寛之 (Bass & Chorus)、白井眞輝 (Guitar)、庄村聡泰 (Drum)からなる4人組ロックバンド。
※10:ACE OF SPADES
HISASHI(Guitar)TAKAHIRO(Vocal)TOKIE(Bass)宮上元克(Drum)からなる4ピースバンド。
※11:DIE
ミュージシャン、キーボーディスト、スタジオミュージシャン。
hide(X JAPAN)のソロ活動の初期からのサポートメンバーであり、後に「hide with Spread Beaver」のメンバー。
1994年から1998年までGLAYのサポートメンバーとしても活動。
※12:「HOWEVER」
1997年12月に発売されたGLAYの12枚目のシングル。
シングルではGLAY初のミリオンセラーとなった楽曲。
※13:「ACID HEAD」
1995年5月に発売されたGLAY5枚目のシングル「ずっと2人で…/GONE WITH THE WIND」のカップリング曲。
※14:「BELOVED」
1996年8月に発売されたGLAYの9枚目のシングル。
同年の第29回全日本有線放送大賞ゴールド・リクエスト賞を受賞。
※15:「生きてく強さ」
1995年11月に発売されたGLAYの7枚目のシングル。
HISASHIによる初作曲作品。
※16:(SEX)PISTOLS
ジョニー・ロットン(Vocal) 、スティーヴ・ジョーンズ(Guitar)、ポール・クック(Drum)、グレン・マトロック(Bass)からなるイングランド出身のパンク・ロックバンド。
1970年代後半にロンドンで勃興した、パンク/ニューウェーブ・ムーヴメントを代表するバンド。
※17:高橋優
シンガーソングライター。
「素晴らしき日常」でメジャーデビュー。
※18:SOUL LOVE
1998年4月に発売されたGLAYの14作目のシングル。
「誘惑」との同時発売で、両シングルで2週連続で1位2位を独占した。
※19:「誘惑」
1998年4月に発売されたGLAYの13枚目のシングル。
1998年度のオリコン年間シングルランキング1位を獲得した楽曲。

インタビュー:大前多恵

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